FC2ブログ

松27 「岩木沢」 大仙市協和船岡字大川前国有林


地形図とルート
d1sn418k38_map.jpg


▲Google map
d1sn418k38_01.jpg
▲仙北市・山谷薬師近くの椈森から望む大石岳と本峰。
d1sn418k38_02.jpg
▲大仙市・協和・鍋倉鉱山があった鍋倉山から望む本峰。
d1sn418k38_03.jpg
▲大仙市・協和・奥山から望む本峰。
d1sn418k38_04.jpg
▲三等三角点 松30 「荒木沢」から、尾根沿いに本点を目指す。
d1sn418k38_05.jpg
▲踏み跡は、P835の手前まで。
d1sn418k38_06.jpg
▲P835の先の梢越しから、奥山の反射板峰(二等三角点)を望む。
d1sn418k38_07.jpg
▲藪尾根を登り続ける。
d1sn418k38_08.jpg
▲暫しの藪抜けを楽しむ。
d1sn418k38_09.jpg
▲断続的に濃厚な藪が現れるが、次第に頻度が増してくる。
d1sn418k38_10.jpg
▲高度が上がると、藪は途切れることがなくなった。
d1sn418k38_11.jpg
▲大仙市・仙北市の郡堺稜線に到達。
d1sn418k38_12.jpg
▲P941との鞍部へと向かうが、広い尾根と濃厚な藪が進行を阻む。
d1sn418k38_13.jpg
▲P941鞍部手前、尾根を外しやすい。藪が濃くてルートファインディングに苦労した。
d1sn418k38_14.jpg
▲藪漕ぎ職人に徹してみた。
d1sn418k38_15.jpg
▲藪は濃いがP941に到達。
d1sn418k38_16.jpg
▲藪漕ぎ職人に御褒美。2015年に登った仙北市にある椈森を望む。
d1sn418k38_17.jpg
▲P941から三角点峰へと向かう。
d1sn418k38_18.jpg
▲最後の登り。ここまで来ると、藪は気にならなくなるもの。
d1sn418k38_19.jpg
▲山頂部は広く平坦であった。
d1sn418k38_20.jpg
▲三角点に到達。

▲ストリートビュー(パノラマ)
d1sn418k38_21.jpg
▲標石
d1sn418k38_22.jpg
▲上部
d1sn418k38_23.jpg
▲簡易レベル測定
d1sn418k38_24.jpg
▲帰路、ブナの木の上に大きな熊がいたが、瞬時に木から降りて一目散に逃げて行った。
d1sn418k38_25.jpg
▲ルートミスを犯し、加右エ門沢側の斜面に行ってしまう。何度もルートを修正して転がるように降りてきた。
d1sn418k38_26.jpg
▲下山時のルート修正で疲労が濃く、長い林道歩きに思われた。
---訪点の記---
 無雪期、三等三角点 松30「荒木沢」から長根を伝って、本点に到達する計画。

 松30「荒木沢」から、踏み跡を辿って進んだ。踏み跡は、長くは続かず標高690m付近で終わっていた。ここからは藪を漕いで進むことになった。仙北市との境界まで、藪が濃い区間と薄い区間が交互に現れる。よく見ると獣道がはっきりとわかる所もあるが、基本的には尾根を忠実にトレースしながら登った。

 しかし、段々進むにつれて藪は濃くなり疲労が増していった。何度か登頂を諦めようとしたが、本点に辿り着く以外に、エスケープルートはなく、黙々と藪を掻き分けて進むしかなかった。

仙北市との境界、P865とP941との鞍部までは、猛烈な藪漕ぎとなり、ルートファインディングは難航を極めた。しかし、長くは続かずに、P941の登りに差し掛かると少し楽になった。P941は唯一、眺望を得られる場所で、椈森や旧西木村方面を眼下に望むことができた。そして、P941から本点まで相変わらず濃密な藪が続いたが、P865峰付近からすると気楽なものであった。

 本点の山頂部は広かったが、三角点がある場所だけが平坦になっていて、すぐに標石を見つけることができた。周囲はブナ林で、林床は背丈を超える笹藪であった。

 帰路、標高930m地点まで降下してくると、ブナの大木に大きな熊(150cm以上)がいた。熊は、私に気が付くと降りて来たので、鉈を取り出し大きな唸り声をあげて熊を追いかけた。熊は一目散に加右エ門沢の方に下って行った。

 背後に注意しつつ、さらに下ると真新しい熊の爪跡がブナの幹に残っていた。熊は、ちょうどブナの実を食べている最中のようであった。さらに標高900mより少し下の付近まで来ると、また別の熊がいた。呼吸の音が聞こえる距離だが、藪が深くて姿が見えなかった。再び大きな唸り声をだして追っていくと、一目散に杉長根沢に下って行った音がした。

 私としては、自然界で獣と対峙するとき、己も獣にならないといけない。今回は、熊が一瞬、驚いて怯んだ隙に入り込めたので逃げてくれたが、これが子連れや警告音を発しているときは、このやり方に効き目はない。実に幸運な事である。しかし、この尾根を通らなければ下山することができないのも事実で、私も必死であった。

 さらに、警戒しながら下山を続けたが、想像より藪が濃くて何度もルートの微調整を強いられた。しかし、運が悪いことに藪に流されて加右エ門沢側に降りて来てしまっていた。いくら辛くても安易に沢に降りてはいけないと思い、何度も急斜面を軌道修正したが、地形が険しくて修正できないままであった。

 仕方がないので、加右エ門沢に降りようかと適地を探して降りて行ったが、大きな滝が何段もあって無理であった。やはり、安易に沢に下るべきではないと思った。周辺のコンターの混み具合を見ても降りられそうであるが、実際は崖地が続く悪場所の連続であった。

 何とか軌道修正を行い、国有林杉造林地が見えてくると安堵した。しかし、地形図に記載の採石場に至る林道が見当たらない。採石場の法面から転げ落ちたりして、ようやく林道に辿り着くと、林道はすでに藪に覆われて廃道になっていた。

 少し下ると、朽ちたゲートがあって舗装道となった。ここまで来ると帰宅できるのだという思いが湧いてきて、心に余裕を持つことができるようになった。そして、2kmほど歩くと車に戻ることができた。

 本点に至るには、加右エ門沢と杉長根沢に挟まれたこの枝尾根はオススメできない。険しい地形に濃密な藪、熊の生息地と難易度が高い。私がこの尾根を登頂に使っていたら確実に諦めていたであろう。そういう意味でも、今回選択したルートは遠回りであったが、これが最短の近道であったのかもしれない。
---地名の由来・追記など---
★岩木沢 石の砦(岩城)。古城があった場所ではないため、イハ(石・岩石・崖・小石まじりの地・自然堤防など)、キ(場所、部分)を示す接尾語。岩や小石が混じる沢。
抜粋「地名用語語源辞典」楠原 佑介・溝手 理太郎 P54 イワ P148 キ
関連記事
スポンサーサイト

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

凸山岳登頂人数
プロフィール

デコ山さん

Author:デコ山さん
秋田県内に設置された、三角点の探訪記。

主に、明治時代に設置された一等~三等三角点を訪れています。

また 標石を含めた現地の周辺調査、地名や点名の由来なども掲載しています。

秋田県内で、藪の中をゴソゴソとやっている人がいたら、それは私です。

検索フォーム
カテゴリ
日記 (0)
藪漕ぎ (1)
鳥獣類 (1)
このサイトについて (1)
郷土資料 (1)
年度別 (6)
秋田市(108) (93)
一等三角点 (2)
二等三角点 (10)
三等三角点 (81)
男鹿市(30+位置図) (31)
一等三角点 (1)
二等三角点 (3)
三等三角点 (26)
潟上市(10) (10)
二等三角点 (1)
三等三角点 (9)
大仙市(110+位置図) (111)
一等三角点 (1)
二等三角点 (14)
三等三角点 (95)
仙北市(132) (70)
一等三角点 (3)
二等三角点 (13)
三等三角点 (54)
大館市(110) (0)
一等三角点 (0)
二等三角点 (0)
三等三角点 (0)
北秋田市(131) (15)
一等三角点 (1)
二等三角点 (0)
三等三角点 (14)
由利本荘市(151+位置図) (152)
一等三角点 (3)
二等三角点 (21)
三等三角点 (127)
にかほ市(34+位置図) (35)
一等三角点 (3)
二等三角点 (4)
三等三角点 (27)
横手市(81+位置図) (82)
二等三角点 (8)
三等三角点 (73)
能代市(57) (36)
一等三角点 (1)
二等三角点 (5)
三等三角点 (30)
湯沢市(101) (101)
一等三角点 (2)
二等三角点 (11)
三等三角点 (87)
鹿角市(88) (1)
一等三角点 (0)
二等三角点 (0)
三等三角点 (1)
五城目町(23) (13)
一等三角点 (1)
二等三角点 (1)
三等三角点 (11)
八郎潟町(3) (3)
三等三角点 (3)
井川町(7) (6)
二等三角点 (2)
三等三角点 (4)
美郷町(26) (25)
一等三角点 (1)
二等三角点 (2)
三等三角点 (22)
藤里町(34) (10)
一等三角点 (0)
二等三角点 (0)
三等三角点 (10)
三種町(28) (23)
二等三角点 (1)
三等三角点 (22)
八峰町(29) (16)
二等三角点 (2)
三等三角点 (14)
羽後町(30) (30)
二等三角点 (2)
三等三角点 (28)
小坂町(23) (0)
一等三角点 (0)
二等三角点 (0)
三等三角点 (0)
大潟村(15+位置図) (15)
二等三角点 (2)
三等三角点 (12)
上小阿仁村(27) (0)
二等三角点 (0)
三等三角点 (0)
東成瀬村(32) (30)
一等三角点 (2)
二等三角点 (4)
三等三角点 (24)
リンク
横手市の巨樹・巨木
横手市の巨樹・巨木のページ
お問い合わせ

名前:
メール:
件名:
本文: