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藪漕ぎ


 三角点探訪では登山道がないこともあり、その多くは藪を漕いで辿りつくことになる。

どの藪も難易度が高く、GPSや目印テープ、地形図などを携行しないと遭難の原因となってしまう。

探訪適期としては草木が繁茂していない春先と晩秋、そして初冬が良い。

ここではその代表的な藪と複数の植生により形成される藪の種類、対処法などを掲載してみた。

(秋田県以外では植生が違う場合があるので注意)

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一見、草原のように見えるが2m以上の高さがあるチシマザサの藪。
▼【ススキ・地獄】

 河川敷や湿地帯などに多い。枯れた季節を選んで歩けば苦にならない。

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▼【トゲ植物・地獄①】

 タラノキ、ニセアカシアなど荒地や湿地などに多い。大きなトゲがあり鉈などで対処。

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▼【トゲ植物・地獄②】 

 種類不明の有刺鉄線のような植物。厚着をして手袋をして安いカッパを着れば対処できる。

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▼【クゾウ(葛)・地獄】 

 繁茂している時期は撤退あるのみ。早春の雪消えの時期に訪れるのがベストである。

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▼【スカンポ(イタドリ)・地獄】 

 大きくなると人の背丈を越えるが、葉の下は歩きやすい。

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▼【林道・作業道の廃道区間・地獄】 

 普段、使われていない区間は荒れていることが多い。やはり早春や晩秋の時期がベスト。

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▼【伐採後の柴・地獄】 

 タニウツギなどの先駆植物が生い茂る。鉈で対処か葉を落とした時期がベスト。

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▼【萌芽更新・地獄】 

 伐採後の切株などから芽が出て形成される藪。迂回するか鉈で対処。

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▼ 【柴と蔓植物・地獄】 

 柴だけに留まらず、蔓植物も繁茂すると手足に絡まって歩き難くなる。鉈で対処。

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▼【灌木類・伐採後地・地獄】 

 広葉樹の天然更新や皆伐の経年により、大きくなったブナやナラ、キブシやクロモジなど多種に渡る。ルーファイか鉈で対処。

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▼【笹・地獄①】 

 平均的な笹藪。漕ぐように進むことで通過できることが多い。

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▼【笹・地獄②】 

 笹・地獄①に蔓植物が加わったもの。鉈で対処しながら進むほかはない。

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▼【笹・地獄③】 

 タケノコが取れるような藪で県境沿いに多い。GPSを使いルーファイ、要所では目印テープなどを置いて対処。カッパを含む衣類や長靴はすぐにボロボロとなる。鉈で笹を切ると先端が尖って竹槍状態となるので非常時以外は使わない。
 
 漕ぐようには進めないので、藪に流されやすい。歩きやすい場所を選ぶと、いつの間にか沢へ引きずり込まれる。普段の3~5倍の時間と体力が必要で、常に地形を確認しながら進行方向だけを見て進むこと。

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▼【急傾斜シダレモヤシ・地獄】 

 尾根や稜線、急傾斜地などは毎年、雪崩が起きたり雪堤が遅くまで残っていたりする。このような環境ではに木々は順調に成長できず、モヤシ状態の枝が下を向いて枝垂れている事が多い。登攀する場合は容易ではないが、時期を選べば雪堤に助けられることが多い。

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▼【低山・広葉樹わい性樹木・地獄】 

 標高が高かったり季節風に晒されることが多い自然条件の厳しい場所では、樹木が「わい化」している事が多い。垂直に木が育つことは無く、這うように生育するので変形して絡み合っていることが多い。迂回するか、猿のように木上を渡り歩くことで対処する。

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▼【高山帯・わい性樹木・地獄】

 画像は鳥海山の下斜面で木の上に登って進行方向を確認しているもの。茶畑の様に見えるが、2~5mほどのブナやダケカンバが「わい化」したジャングル。火山性の複雑な地形も相まって、進むのは容易ではなかった。

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▼【やせ尾根・灌木・地獄】

やせ尾根に繁茂する灌木や笹は踏み間違えると滑落の危険を伴う。常に足元に注意して枝などを掴みながら進む。
ちなみに、この画像の区間も実は痩せ尾根で非常に危険であった。

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▼【ハイマツ・ツゲ類・地獄】

 逆らわず迂回あるのみ。衣服に松ヤニが纏わりつく。

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▼藪の中では・・・

 寡黙に藪を漕ぎながら考えることが良くある。自分、家族、仕事の事など・・・。藪漕ぎの辛さを経験すると日常の悩みなど小さな事のように感じることができる。答えは出ずとも山はパワースポットなのである。

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▼行動中は・・・

 特に水分は季節で配分を間違うと判断力と思考力の低下を招く恐れがある。スポーツ飲料は甘くて飲みやすく必要以上に飲んでしまうので水の方が適している。水は他に傷口を洗ったり、タオルを濡らしたりと様々な使い道ができる。塩分や糖分の摂取は、私の場合、あめ玉や味噌、具なしレトルトカレー、カップラーメンなどで対処するようにしている。

さらに藪漕ぎ中は落し物が多い。ペットボトル、タオル、GPS、デジカメ、携帯電話、鉈など・・・。大切なものはすべてザックやサブザックに入れ、定期的に落し物がないかを注意確認をすることが大事である。

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▼帰宅までが山行・・・

 無理と無駄のない計画と常に自分の位置を把握できる状態に保つことで余裕をもって行動することができ、少々のアクシデントや予定の変更にも冷静に対応することができると思う。

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▼山行を終えて・・・

 やはり登山の後の酒は美味い!藪漕ぎで汗を絞られた分、体に染みわたるアルコールと山の余韻が何とも心地よいのである。

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プロフィール

デコ山さん

Author:デコ山さん
秋田県内に設置された、三角点の探訪記。

主に、明治時代に設置された一等~三等三角点を訪れています。

また 標石を含めた現地の周辺調査、地名や点名の由来なども掲載しています。

秋田県内で、藪の中をゴソゴソとやっている人がいたら、それは私です。

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