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波07 「桑原岳」 雄勝郡東成瀬村椿川字北ノ又沢国有林


地形図とルート
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栗駒山から望む難峰続きの奥羽の脊梁と桑原岳。
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岩手県側、栗駒焼石ほっとロードから望む本峰。
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東成瀬村、下東山(ニ等三角点峰から望む本峰)
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岩手県側、北沢林道現況EPから入山。
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しばらく廃線区間の林道を歩いて本来のEPに辿り着く。これ以降も林道(完全廃道)は続く。
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林道跡から逸れてP781に続く尾根に取りつく。
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藪っぽいが薄くて登りやすかった。
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枝尾根から望む祭畤山。とても険しそうな山のようだ。
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P781は笹藪。プラ杭や標石等の人工物はなかった。
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P781から進路を西へ。痩せ尾根になっている模様。
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鞍部から登り返すと岩倉地帯であった。残雪がなくて逆に救われた。
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難所続きでも凛とした奥深い山々を望むことで確実に足を進めた。
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残雪が現れるまで耐え忍ぶ区間。続く下鉢山へのために体力をセーブしながらゆっくり進んだ。
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標高900mを過ぎると残雪が現れた。藪漕ぎから解放され安堵した。
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残雪が続いていると、さらに安心感からか、周囲の景色を楽しみながら登ることができた。
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高度も上がってくると大森山を望むことができた。
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残雪を交え、藪が薄く歩きやすい区間もあってペースは上がった。
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山頂直下。思ったより急斜面でアイゼンがあれば恐怖心もなかっただろうが、長靴では少々不安に襲われた。
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残雪を九十九折りにキックステップしながら確実に歩みを進めた。山頂は近い!
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遂に頂部分へ突入!
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とりあえず、農商務省山林局設置の主三角点を撮影。
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標石
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ニ等三角点標石を見つけられず、とりあえず三等三角点のある「下鉢山」へと向かった。
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下鉢山攻略後、再び桑原岳の山頂。山刀で周囲を突くと、二等三角点標石を見付けることができた。
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三角点に到達(ストリートビュー) 動画はこちら
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地中に埋もれていた標石
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上部と簡易レベル測定。
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ニ等三角点標石を見つけて山頂で長い休憩。カップラーメンの塩気が最高に美味かった。
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山頂の東側、残雪部分から焼石岳方面の景色。動画はこちら
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栗駒山方面の景色。動画はこちら
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岩手県側の景色。動画はこちら
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東成瀬村、北ノ沢国有林内の景色。動画はこちら
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名残惜しく自分のトレースを振り返る。
---基準点詳細---
基準点コード: TR25840466401
点名:桑原岳
俗称:
所在地:秋田県雄勝郡東成瀬村椿川字北ノ又沢国有林1010林班く小班
冠字選点番号:波07
種別等級:ニ等三角点   
地形図:焼石岳
測地系:世界測地系(測地成果2011) 
北緯:39°03′29″.74 GPS測定 (成果停止)
東経:140°48′35″.31 GPS測定 (成果停止)
標高:1126.8m GPS測定 (成果停止)
選点:明治40年05月05日
造標:明治40年05月17日
設置:明治40年10月08日
観測:明治40年10月10日
備考:直井 武
---訪点記録---
訪問日:2016.05.08
自動車到達地点:岩手県側 林道・北沢線現況EP
歩道:なし。尾根伝いに登る。
周辺:山林
状態:正常
保護石:0個確認
出発時間:05:23 駐車地
到達時間:08:17 三角点到達~(下鉢山経由)~桑原岳(再)11:23
出発時間:13:00 三角点出発
到着時間:14:24 駐車地
全行程:541分
備考:
---訪点の記---
探訪の前日は熱が上がって体調不良であったが、ギョウジャニンニクをたくさん食べて薬を飲んで早めに寝た。効果があったのか、緊張してハイテンションになっていたのか、わからなかったが予定の時刻より早めに目を覚ました。

早朝、秋田側から国道397の長いワインディングロードを辿り、新しくできた「栗駒焼石ホットロード」から林道・北沢線の現況終点まで車を走らせた。風が強い朝だったが岩手県側の天候は良かった。

林道終点からしばらく廃道を歩いて目的の尾根に取りつき、目的の標高798mを目指した。キツクもなく緩くも無い藪の薄い斜面を登ってP798から進路を西へと変えた。

ここからは藪は薄いが痩せ尾根で灌木類が煩かった。軽い踏み跡もあるようであったが、完全に自然へと返っていた。残雪を期待していたが期待はずれだった。所々で立ち往生して鉈で道を切り開けて進んだ。

標高800m付近は岩倉と笹藪。前途多難で気が滅入る。東斜面に残雪があったが急傾斜で使える物ではなかった。この区間はさすがに堪えたが、下鉢山への体力を残しておきたい一心で体力をセーブしながらゆっくりと確実に切り抜けた。

標高900m付近から、ようやく残雪が現れた。途切れ途切れではあったが、確実に上へと誘う道票となっていた。少し気が楽になった瞬間であった。

C1037m付近からは、急斜面をキックステップで登り、尾根の北東斜面の残雪を伝って進むと、桑原岳直下へと出た。山頂直下は思ったより急斜面の雪面であり、アイゼンがあれば容易であったが、本日は持参していなかったので、九十九折りにキックステップを刻んで頂を目指した。

ここでは逸る気持ちをを押さえながら、眼下に広がる岩手県側と栗駒山方面の景色何度も眺めながら呼吸を整えてステップを刻んだ。

最後は残雪が途切れた藪の山頂へ足を踏み入れると、農商務省山林局が設置した主三角点がある山頂へと到達した。ここだけは刈払われて一つの空間になっていた。天候は回復傾向ではあるが、暴風で笹が平伏すが如く酷いものであった。

ニ等三角点の標石がないか周辺を探してみたが見当たらず、続く「下鉢山」へ向かうために、とりあえず諦めて、藪の中を下鉢山へと向かうことにした。

(下鉢山からの帰路、再び桑原岳山頂)

再び山頂。風は相変わらず強かったが、GPSの動きが先程と少し違う動きを見せていたため、主三角点の存在を無いものとして考え、改めて探索を開始した。この刈払いの空間と主三角点の先入観をリセットしてないと見つけることはできないと思ったからだ。

私は山頂の地形を這いつくばって探し続けた。大規模に崩壊していない山頂なので、必ず標石があるはずであると思った。

有りそうなところを愛用の山刀(ナガサ)を何カ所も突き立ててみるも反応がはなかった。時間だけはたっぷりあったが、改めて日を変えての再びの登頂意欲はなかったので、最後はGPSも捨てて集中して地形だけを凝視した。

何度目か地道を地中を突いていると、山刀に「カツン」と詰まった、凛とした石の反応があった。
普通の石であれば「カチン、ジリ」と不規則な反応をするはずである。木や根であれば「カタン」と音がする。ニ等三角点の標石である御影石を突いた堅い音であった。

少し掘り起こして鉈の切っ先でなぞってみると、さらに確信へと変わった。ようやく主三角点から東へ約3.6m、現状の地表から約10cmの地中にあるニ等三角点を私は探し当てた。

帰路は、良く見ると下鉢山へ行っていた間に私の他にも登山者がいたようで、追従するようにC1037m付近から南側のP742へ向けて下ってみた。この枝尾根は「秋田631山全登頂記録」を打ち立てた 阿部 暁雄氏が辿った道でもある。

しかし、このルートは急斜面の上に激藪と特徴のない尾根で、方向が定まらないため油断すると、すぐに谷間へと引き込まれそうになった。

私は帰路の下りだけでだったが、あまりの藪の酷さに最後は尾根を捨てて沢へと降りた。往復した登山者はさぞかし苦労したであろう。ここは私が辿った往路のルート方が歩きやすいと思った。

残雪を踏むだけの登頂であれば容易いであろうが、藪が出ると山が深くて、決して緩くはない山であると思った。その日の夜はお酒も程々に、山の神に魂を抜かれたように深い眠りについた。
---地名の由来・追記など---
★桑原岳 「クワ」は、キワ(際)の転、崖、クエ(崩)・ハ(端) 「バラ」はバラス(散)の語幹で崩壊地形。崩壊した険しい山の地形をいうか。抜粋「地名用語語源辞典」楠原 佑介・溝手 理太郎 クワ・バラ 各頁

栗駒山・栃ヶ森山周辺森林生態系保護地域 東北森林管理局

★当時の点の記によれば、やはり岩手県側から入山している。観測時に笹を刈払って道を切り開いたとあるので、困難な作業であったと思われる。
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この記事へのコメント

- toole - 2016年06月21日 20:23:18

遅コメ失礼します。下鉢山と桑原岳登られていたんですね☆
素晴らしい記録になりましたね。桑原山塊、近場ではいちばん秘境チックな山塊だと勝手に思っています。桑原の北側も南側も難しいですね。mountrexさんが今後どのように歩かれるのかとても興味深いです。

Re: Re: タイトルなし - デコ山さん - 2016年06月22日 07:30:12

> いやぁ、この山塊は良かったです!
> 大熊を二頭も見ました。エキサイティングな山行に満足です。
> あのような大きさのツキノワグマなんて他にはいません。
> 三角点探訪もきわどいタイミングがスリリングで良かったです。

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秋田県内に設置された、三角点の探訪記。

主に、明治時代に設置された一等~三等三角点を訪れています。

また 標石を含めた現地の周辺調査、地名や点名の由来なども掲載しています。

秋田県内で、藪の中をゴソゴソとやっている人がいたら、それは私です。

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