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景31 「百宅大森」 由利本荘市鳥海町百宅字手代沢国有林


地形図とルート
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▲Google map
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▲三滝山方面から望む本峰。
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▲入山地点から望む百宅大森の枝尾根。この尾根を直登した。
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▲まずは渡渉から。水深も浅く登山靴で通ることができた。
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▲涸れ沢(長松沢)沿いに尾根取りつき地点を探しながら進む。
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▲写真ではスケール感がないが、大きなカツラの切株。昔は巨木の森だったのであろう。
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▲適当な場所から杉造林地の急斜面を登り尾根に取りついた。
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▲枝尾根に到達。
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▲国有林の巡視路が踏み跡程度に続いていた。
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▲突然、スズメバチの巣に遭遇。幸いこれは昨年のものなのか、蜂はいなかった。
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▲次第に薄れていく踏み跡に反して濃くなる藪。
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▲この先でスズメバチの大群(巣)がいたので、急斜面をトラーバースしながら大きく迂回して通過した。
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▲お次は灌木とツゲの藪が続いた。
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▲右側に二等三角点峰と眼下の景色。藪漕ぎでの束の間の安らぎでもある。
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先程、登った遠上山。藪漕いで満足、登って満足。形の良い山容が実に素晴らしい。
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▲急斜面と藪の連続に疲労が増す。頂上がなかなか近づいてこない。
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▲極めつけはササとツル植物、灌木の藪御三家総出演コース。これには参った。
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▲もう何も考えずに絶頂を目指すのみだった。
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▲山頂の手前は樹林帯の笹藪。ここは比較的に通過しやすかった。
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▲この藪を抜ければ山頂に到達!否、その前にこのツルを何とかしないと!
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▲山頂に到達!ツル植物が繁茂していて酷い状態 。三角点はどこだ???
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▲はい!三角点がありました(ストリートビュー) 周囲を刈払って休憩。こんなに苦労するとは思わなかった。

▲ストリートビュー(パノラマ)
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▲標石
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▲上部
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▲簡易レベル測定。
---基準点詳細---
基準点コード:TR35840510201
点名:百宅大森
俗称:
所在地:秋田県由利本荘市鳥海町百宅字手代沢国有林1055林班か小班
冠字選点番号:景31
種別等級:三等三角点   
地形図: 鳥海山
測地系:世界測地系(測地成果2011) 
北緯: 39°05′01″.2639
東経:140°09′02″.0357
標高:890.32m
選点:明治42年05月13日
設置:明治42年06月06日
観測:明治42年08月29日
備考:柴崎 芳太郎
---訪点記録---
訪問日:2015.09.27
自動車到達地点:東山田林道支線作業道0.2km終点
歩道:なし
周辺:山林
状態:正常
保護石:2個確認
出発時間:11:00 駐車地
到達時間:13:26 三角点到達
出発時間:13:50 三角点出発
到着時間:14:57 駐車地
全行程:237分
備考:
---訪点の記---
 本峰の東側にある遠上山の三角点を探訪した後での登山・探訪である。

 この峰の三角点は新田次郎の小説「劔岳 点の記」に登場する柴崎芳太郎氏が設置したものである。氏は明治42年、この付近の山域に38点の三等三角点を設置・測量している。

 三滝山の三角点探訪後に周辺を下見していたので、地形図には乗っていない林道(支線作業道)を見つけることができた。上玉田川を渡渉しなければいけなかったが、裾野には植林地が広がっていて、容易に尾根にアプローチできるようであった。

 私は対岸に渡って渇水で枯れてしまった長松沢を少し西進して、途中から枝尾根を伝い山頂から続く尾根に取りついた。尾根は急斜面であったが、小班界の踏み跡があって、それを辿りながら進んだ。それにしても急傾斜の尾根であった。

 次第に尾根は灌木とツゲで藪化していたが、何年か前に国有林管理での刈払い跡があり、歩きやすくなっていた。少し開けた場所にミズナラの木があって根元にスズメバチの巣があった。今年の物ではないようで蜂はいなかった。私は一安心したが蜂がいたら襲われていたであろうと思った。しかし私は蜂が前に作った巣の近くに巣を作る習性?みたいなものを知っていたので、少し警戒しながらも進むことにした。

 さらに進むと次第に刈払い道も不明瞭になって、遂には藪だけになってしまった。その度に鉈で藪を刈払いながら進んだ。急傾斜と藪尾根、遠上山での疲労が重なって山頂が遠く感じられた。

 そんな中で一生懸命に藪を刈払って進んでいると、標高700m付近でスズメバチの羽音が聞こえてきた。少し顔をあげて藪越しに前方を覗いてみると、無数のスズメバチが群がっていた。どうやら私に気が付いて巣からでてきているようだった。

 私は山頂を目の前に戻ることを考えたが、もう少しの所で邪魔をされるのも悔しかった。とりあえず、静かに後退しながら少し戻って考えた。この枝尾根は痩せ尾根ではあるが、幸い崖ではなかったので、高度を下げて尾根をトラバースしながらスズメバチ区間を迂回してやりすごした。

 さらにその先では蔓植物が進行を遮るほど繁茂していて、さらに私のモチベーションを下げることになった。同時に疲労感も深まり、グダグダの展開になってきた。

 しばらくは藪が深いのか、年齢的に体力が低下してきているのか自問自答しながら登り続けた。悔しい。しかし、いままでの山行でこんなに鉈を使うことは今までなかった。この山も巨木の森であったが、遠上山と同様に藪が濃くて山行を楽しむ余裕はなかった。

 山頂手前の緩傾斜ではブナの樹林帯で笹も覆っていたが、比較的歩きやすかった。ブナの巨木に鉈目も見られたので、昔は人の影もあった尾根と思われるが、今は物好きな私のような者しか通らないと思った。

 そして、山頂の手前は、やはり笹藪。最後だけはテープを置いて導線を確保と思ったが、山頂を踏むか踏まないかの所で猛烈な蔓植物が繁茂していた。鉈がないと雲の巣に引っ掛かった蛾の状態となるので、鉈でバシバシ切り開いて山頂三角点に到達した。

 周囲は藪で西側斜面は東側より少し良い程度であるが、蔓植物が有るか無いかの違いくらい。またP888mからの尾根も歩きやすそうに見えたが、こちらも蔓植物が繁茂していた。

 私は三角点の周囲を刈払いしてから休憩した。保護石は2個だと思う。少し離れて3個目があるように見えたが、長方形の大きな石が埋まっていた。何かの標石かと思って鉈を石と土との隙間にいれてみると、石は垂直に四隅が削られているようであった。標石にしては大きすぎるし、自然的なものでもなさそうに思われる。かつては山の神でも祀られていたのであろうか。

 私はこのままP888まで行く予定であったが、時間も押してきたので、私は一通り写真を撮影すると下山を開始した。刈払ってきた道を辿るのは実に快適であったが、必死に藪漕ぎするよりは、ほんの少し良い程度の事に感じられた。

 このままの勢いで下ってスズメバチ区間に入り込むのだけは避けたかったので、目印に置いてきたテープだけは見逃すまいと思って慎重に下り続けた。その後は往路と同じ。やっと無事に車に戻った。

 この山域は人の手も入っているが実に山懐が深いと思った。未開の原生林は殆どが巨木であり、植林地に残されたマザーツリーも一際大きい。切り開かれても太古から続く森の匂いが色濃く残る山域であり、私はとても魅力的に感じた。
---地名の由来・追記など---
★百宅(ももやけ) 柴笹(しばささ)ともいう(御領分覚書)。子吉川支流の鳥海川分流百宅川沿いに位置する。御嶽神社は永暦年間勧請(羽陰温故誌)とされる。地名は百軒が住める地であることから弘法大師が命名したとの伝承がある。(郷土鳥海村) 
抜粋「角川日本地名大辞典 5 秋田県」角川書店 P646 ももやけ

★ももやけ モモ(百)で「数の多い」意から一種の美称として使われた。ママ(壗)の転で「崖」系の地名か。ヤケ 焼畑にちなむ地名。火山噴火にちなむ地名。作物の日焼けする所など。
抜粋「地名用語語源辞典」楠原 佑介・溝手 理太郎 P621モモ P625ヤケ
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秋田県内に設置された、三角点の探訪記。

主に、明治時代に設置された一等~三等三角点を訪れています。

また 標石を含めた現地の周辺調査、地名や点名の由来なども掲載しています。

秋田県内で、藪の中をゴソゴソとやっている人がいたら、それは私です。

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