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景37 「遠上」 由利本荘市鳥海百宅字奥山国有林


地形図とルート
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旧鳥海町・月山付近から望む鳥海山と本峰。
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上直根・田代付近の三等三角点 言03 千足から望む本峰。
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百宅大森から望む本峰。
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三滝山付近から望む本峰。
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林道・田麦山田沢線・現況終点駐車地から出発。
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出発地点からすぐに林道が沢に洗堀されて寸断していた。
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杣道程度の踏み跡が続いていた。
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目的の枝尾根に取りつくために適当に左側の林内へと入った。
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枝尾根に到達。意外にも小径が尾根沿いに続いていた。
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梢越しから鳥海山の山頂を望む。
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さらに続く小径。このまま山頂まで続いてくれたらと願ったが・・・。
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小径は標高750m付近で終わってしまっていた。残念!
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遠上山とP913との鞍部を目指して藪を漕いで登った。yhj410kmym_15.jpg
背後には、このあと登った百宅大森。実に味わいのある山塊が素晴らしい。
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鞍部、稜線が見えてきた。
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稜線に到達。P913方面を望む。
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微かな踏み跡は確認できたが完全廃道で藪となっていた。
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この山塊は本当に熊の痕跡が多かった。
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低い笹藪に見えるが、倒木の上に立って撮影したもの。これでも2m以上はあった。
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眼下の景色が見えると藪漕ぎの苦労も和らいだ。
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八塩山方面を望む。
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痩せ尾根の小ピークを越えて藪漕ぎを続けると頂上が見えてきた。
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藪は深いが焦らず、丁寧にかき分けて進むんだ。
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所々で眼下の景色を眺めることができた。
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斜面取りつき手前は濃厚な笹藪であった。yhj410kmym_27.jpg
急斜面を登り続けると藪の背丈が低くなって登りやすくなった。
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イタオリ沢側からの尾根との合流地点付近はガレ場となっていて眼下の景色を堪能することができた(ストリートビュー)
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山頂の肩に到達すると再び笹の激藪となった。
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山頂の三角点に到達。辺りは深い藪であった。(ストリートビュー)
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標石
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上部
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簡易レベル測定
---基準点詳細---
基準点コード:TR35840419501
点名:遠上
俗称:遠上山
所在地:秋田県由利本荘市鳥海百宅字奥山国有林1045林班ろ小班
冠字選点番号:景37
種別等級:三等三角点   
地形図: 鳥海山
測地系:世界測地系(測地成果2011) 
北緯: 39°04′53″.8656
東経:140°11′30″.8081
標高:1008.27m
選点:明治42年05月23日
設置:明治42年06月26日
観測:明治42年09月02日
備考:柴崎 芳太郎
---訪点記録---
訪問日:2015.09.27
自動車到達地点:田麦山田林道終点
歩道:C750m付近まで作業道あり。以後、道なし。
周辺:山林
状態:正常
保護石:1個確認
出発時間:06:21 駐車地
到達時間:08:57 三角点到達
出発時間:09:29 三角点出発
到着時間:10:41 駐車地
全行程:240分
備考:
---訪点の記---
私が住む遠く横手盆地からでも晴れた日には鳥海山とならんで望むことができる山である。登山を始めた頃から登ってみたいと思っていた山の一つであった。

この峰の三角点は新田次郎の小説「劔岳 点の記」に登場する柴崎芳太郎氏が設置したものである。氏は明治42年に、この付近の山塊に38点の三等三角点を設置・測量している。

現地、田麦山田林道の終点は(P530)付近となっている。国地院の地形図ではそれよりも東に伸びているが、杣道程度に残っていた。そして、北に伸びる支線はかなり廃道化していて判別が難しい程になっていた。

私が登った尾根には標高約750mまでは多少、藪がかかっている場所もあったが、しっかりした作業道があって行程を優位に進めることができた。しかし、その先は植林地であっても手入れがされていなかったので、P913mとの鞍部まで笹と灌木の斜面に汗を絞られることになった。また、帰路のことも考えて刈明けの道を作りながら進んだ。

稜線から南東に頂上を目指すと、一つ目の少ピークがあって、再び鞍部となった。熊が木登りした爪跡がブナの幹に付いていた。この山塊は熊が実に多い。そして、この少ピークの下りは痩せ尾根で鞍部はもの凄い笹藪となっていた。北斜面で陽が当らず薄暗い笹藪をゴソゴソ漕いで進んだ。

ブナ林が素晴らしく巨木揃いであるが、藪が背丈を越えていて楽しむ余裕は私にはなかった。傾斜が増すと藪の勢いが弱まり腰高程になった。急傾斜は机上調査で判明していたので、スパイク地下足袋を本日は装着。やっぱり、足にトラクション良くかかってくれたので履いてきて正解だった。

急傾斜が終わる山頂の肩付近に小さなガレ場があって眺望が開けていた。ここからの眺めは帰路の楽しみに取っていて私は先に進んだ。傾斜が緩むと再び猛烈な笹藪が待っていた。

山頂は藪の中で、ウルシ、灌木、笹、蔓植物などが繁茂していてた。私は休憩場所の確保のために周囲の藪を刈払って休むことにした。保護石は大きなものが一つ。周囲の眺望はなし。一通り写真を撮って下山を開始した。

途中でガレ場での景色を楽しんで、再び刈明けの道を下りた。本当はP913mまで行ってみたかったが、続いて登る百宅大森に気を使って登るのを諦めた。

また、登山道に復帰後は快適そのものに感じた。そのまま作業道を下ってみたが、北に伸びる支線林道に降りた。下りはいいが往路では見つけにくいと思う。素直に杣道から杉林を越えて尾根に取りついた方が楽に感じた。

憧れていた山の頂は深い藪であったが、私の心は天下八方を望むが如く清々しかった。
---地名の由来・追記など---
★遠上 トオで遠い所、カミで川の上流、高い所、噛むの連用形で水などが岩や砂を激しくえぐるで、奥地にある峻険で高い山。トウであれば山頂、山の峰続きの最高所、峠、倒での転で傾斜地、崩壊地形。 抜粋「地名用語語源辞典」楠原 佑介・溝手 理太郎 各頁
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秋田県内に設置された、三角点の探訪記。

主に、明治時代に設置された一等~三等三角点を訪れています。

また 標石を含めた現地の周辺調査、地名や点名の由来なども掲載しています。

秋田県内で、藪の中をゴソゴソとやっている人がいたら、それは私です。

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