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事38 「務沢」 大仙市中仙豊岡字小滝沢国有林


地形図とルート
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▲Google map
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▲小滝川沿いの溜池付近から望む本峰。(1024 x 680)
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▲和賀岳山頂から望む本峰。(1024 x 680)
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▲白岩薬師から望む本峰。 (1024 x 768)
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▲大仙市太田地区から望む本峰。 (1024 x 768)
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▲登山口となる「東山ふれあいの森」。
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▲「東山ふれあいの森」看板。記載の案内標柱などは確認できなかった。(1024 x 683)
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▲階段を登り林内へ。すぐに踏み跡を見失う。分かり難い場所であった。
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▲ようやく踏み跡を見つけて出発。藪化が著しい。
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▲目指す尾根に到着。登山道が復活。広く快適であった。
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▲真新しい図根点を発見。
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▲急坂が続く登山道。
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▲ブナの木の根元が祠のようになっていた。(標高570m付近)
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▲造林地はしっかり手入れされているようだ。
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▲高度が上がると道は不明瞭になった。(尻高沢から続く尾根・P474尾根・との分岐)
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▲標高700m付近からは平坦になった。
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▲「二段台」 通称”カルデラ” 不思議な場所であった。
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▲この二段台付近に図根点があった。
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▲最後の国有林境界石標からは刈払いの登山道となった。
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▲刈払い道は尾根を直登する形で付けられていた。
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▲刈払いは近年行われたようだ。そして、標高830m付近で忽然と消えてしまう。
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▲登山道の代わりに残雪が現れる。
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▲残雪が山頂まで繋いでくれることを願った。
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▲白岩薬師が見えてきた。
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▲ようやく山頂が見えてきた。(1024 x 683)
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▲白岩岳を望む。(1024 x 683)
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▲一部で残雪を繋いでようやく山頂の肩へ到着。盛夏ではとても進めないような笹藪。
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▲山頂は南北に長い。(1024 x 683)

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▲素晴らしい眺めに感動した。(1024 x 683)
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▲どうやら三角点は南へ少し下った場所にあるようだ。
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▲和賀岳・薬師岳。山懐が深いのがよくわかる。
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▲なんとか三角点まで藪を漕がずに済むようだ。
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▲三角点がある場所には雪がなかった。
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▲三角点に到達。
ビュー: 三等三角点 事38 「務沢」(小滝山)・三角点付近。(撮影: mountrex 3

▲ストリートビュー(パノラマ)
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▲標石
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▲上部
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▲簡易レベル測定
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▲望む仙北平野。
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▲北側の景色。天候に恵まれ最高の探訪であった。
---基準点詳細---
基準点コード:TR35940258401
点名:務沢(ツトメザワ)
俗称:小滝山
所在地:秋田県大仙市中仙豊岡字小滝沢国有林2146林班ぬ小班
冠字選点番号:事38
種別等級:三等三角点   
地形図:角館
測地系:世界測地系(測地成果2011) 
北緯: 39°34′05″.9871
東経:140°41′10″.3065
標高:1098.59m
選点:明治42年05月29日
設置:明治42年08月20日
観測:明治42年09月26日
備考:小木曽 詵次郎
---訪点記録---
訪問日:2015.04.29
自動車到達地点:林道小滝線終点。東山ふれあいの森登山口
歩道:標高830m付近まで登山道及び刈払い道あり。以後なし。
周辺:笹地
状態:正常
保護石:0(2)個確認
出発時間:06:34 駐車地
到達時間:09:18 三角点到達
出発時間:09:45 三角点出発
到着時間:11:25 駐車地
全行程:291分
備考:
---訪点の記---
 小滝山は、登山対象の山となってはいないが、国地院の1/25000地形図には、小滝沢から白岩薬師まで歩道を示す破線が記載されている。現在はその道も廃れて消滅し、笹や灌木の激藪になっている。しかし、小滝山の8合目(看板記載)までは、「東山ふれあいの森」の散策道が整備されているようだ。今回はその散策道を使って残雪期に小滝山を訪れてみた。

 登山口は、2009年7月に白岩岳登山で確認していたので、林道・小滝線の終点まで車を走らせた。地形図では、栗沢林道分岐から破線(歩道)になっているが、林道はさらに奥(標高280m地点)まで続いている。

 登山口には「東山ふれあいの森」の看板と東屋があり、登山道がある「野鳥の森ゾーン」と、滝巡りができる「大滝の森ゾーン」にわかれている。

 私は、登山口から北側にある階段を伝い杉造林地内に入ったのだが、スタートから道らしきものがなてく困ってしまった。地形図の破線はもう少し北側になっているが、涸れ沢を跨がないといけないようであった。その先の杉造林地は国有林となっている。

 しばらく良く目を凝らして辺りを見回すと、東側の枝尾根に薄く踏み跡があったので辿ってみた。早春のこの時期でも道が分かり辛かったが、急斜面を、九十九折りに踏み跡を辿って沢を詰めると、トラバースするように尾根に続いていた。

 尾根に出ると、下から登ってくる不明瞭な国有林堺の刈払い道に出合った。ここから少し登ると登山道から逸れた場所に図根点(曲123)があった。

 尾根は、急坂でナラ主体の林層であった。今は新緑の季節と小気味よい冷たい沢風が吹いて、非常に気持ちよく登ることができた。ただ、気温が高く虫が発生しているのが残念だった。

 高度を上げると、ブナが混じり始めた。標高570m付近には、ブナの根元の穴に山の神を祀っているかのような祠状になっていたブナが不思議だった。さらに登ると、傾斜が緩んで杉・桧の造林地となっていた。

 尻高沢から続く尾根(P474尾根)との分岐まで来ると、登山道は不明瞭になってしまった。ここは、南側の造林地と北側の広葉樹林との境目を薄い踏み跡を九十九折りに登った。

 登りきると、傾斜は緩んでP711地点に辿りついた。北側はブナの幼木、南側は造林地となっていて、国有林境界杭を目印に東へと進んだ。

 尾根は、次第に狭まり痩せ尾根となった。P711から東のピークには図根点があり、北側の窪地には、新緑の木々の下、たっぷり残雪がある台地が広がっていた。ここは「二段台」と言うらしく、通称”カルデラ”と呼ばれている(中仙町郷土誌 第4集 入角山略図)。

 ここの景色は非常に素晴らしかった。春の日差しに映える新緑と残雪のコントラストを暫し堪能した。また、国有林境界杭も、この二段台付近で終わっており、山頂へ続く尾根に取りつく頃には、すでに無くなっていた。

 ここからは登山道というよりは、刈払い道となっていて、デコボコした尾根道に真っ直ぐに付けられていた。もしかして、山頂の肩くらいまでは続いているのかと期待してみたが、その刈払い道は標高830m付近で忽然と消えてしまった。

 しかし、その道に代わって残雪が北斜面に現れ始め、無用な藪漕ぎを強いられることなく順調に高度を上げていった。この辺りから白岩薬師の頂が見え始め、梢越しではあるが眼下の景色を望むことができた。

 P878から1000m付近までは1m程の残雪があって急斜面となっていた。アイゼンまでは必要がなかったが、長靴の私は、誤って滑れば危険であったので、キックステップを慎重に行いながら九十九折りに斜面を登って行った。

 急斜面を登りきると、山頂との鞍部へと下り再び登り始めた。白岩岳への稜線や辿ってきた尾根越しに見える仙北平野などの視界がクリアーになりはじめた頃に、ようやく山頂部分を望むことができた。

 やはり、山頂部分は笹の激藪のようで、日当たりが良いのか、残雪の量も少なく見えたので、藪漕ぎを覚悟しながら登った。また、ルート上の残雪も途切れるようになって、残雪がある場所を追うように不規則に登り続けた。

 1050m付近に出ると、樹林帯を抜けた。私は、その素晴らしい眺望に思わず声を上げた。白岩薬師から薬師岳の稜線や院内岳、田沢湖、秋田駒、大石岳や荷葉岳、遠く森吉山や太平山などが望めた。そして、山頂付近は藪と思ったが、東側にはたっぷりと残雪があり、容易に山頂の肩まで辿りつくことができた。

 ここからは、雄大で荒々しい和賀山塊のパノラマが広がった。言葉を失うような目の前の景色に思わず吸い込まれてしまい、ただただ眺めることしかできなかった。

 さらに南側に眼をやると、思っていたより残雪が多くて、三角点を探すことができないと思った。しかし、この景色を目の前に、それでも良いという気持ちでいっぱいであった。

 とりあえず、残雪を踏みしめて尾根を南下をした。最高地点は、ナイフリッジのようになっていたが、勘違いであった。三角点は山頂から少し下った南側にあり、GPSが示す山頂は、残雪が1m以上あって、三角点探訪は諦めることにした。

 しかし、良くGPSを見ると三角点はさらに南側にあるようであった。私は気を取り直して南進した。残雪を伝い進むと三角点がある場所には雪がないことが判明した。

 三角点は「赤ザマ」という場所の上部、大日向尾根の突端にあり、非常に日当りの良い場所にあった。そのため、雪解けも早く藪を漕ぐことも無く、運よく三角点に辿りつくことができた。

 三角点は、保護石が2つ確認できたが、明確に保護石と言えるものか定かではなかった。周囲は笹藪であったので、周辺を刈払ってから大休止をした。風と鳥の声しか聞こえない中で食べる飯は最高であった。

 扇形山から続く大日向尾根には残雪があった。ここからは、この後に登る予定である南南西約3km地点にある、大森山に続く稜線の状態を見ることができた。

 ゆっくり休憩したあとに、三角点を離れて再び最高地点に戻って景色を楽しんだ。小滝山は、和賀山塊の全容を眺めるにはちょうど良い前衛峰だが、容易に登頂するには、期間限定の残雪期を利用するしかないのが残念だと思った。同じアングルで紅葉の季節にも眺めてみたいものだと思う(無理かな)。

 名残惜しく、シャッターと眼に何度も景色を焼き付けながら、私は後ろ髪を引かれる思いで山頂を後にした。

 最後に・・・全体的に、途中までの登山道は散策コースというよりは不明瞭な部分もあり、それなりの登山装備と心構えが必要だと思われた。特にスタート地点から尾根取りつきが不明であった。

 また、案内看板にある案内標柱も亡失している。それでも、尾根沿いには二段台のカルデラまで国有林の境界標石があるので、それに従って登れば迷うことはないであろう。また、刈払い道が途切れた8合目からは残雪期限定と考えないと、盛夏での藪漕ぎは相当の苦労を強いられると思う。
---地名の由来・追記など---
★務沢(ツトメ) たわんだ地形。山形の方言で「たわめる」ことを「ツトメル」という。
抜粋「地名用語語源辞典」楠原 佑介・溝手 理太郎
★務沢(ム) 東北地方の山地でいくつかの小谷に分かれる親沢をいう地形名
抜粋「地名用語語源辞典」楠原 佑介・溝手 理太郎
Links:ヤマレコ ~和賀山塊・前衛峰「小滝山」残雪を追って~
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