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事37 「大須込」 大仙市太田太田字真木山国有林


地形図とルート
事37「大須込」


▲GPSデータが読み込めないためラインにてルートを作成。
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▲薬師岳付近から望む本峰。(1024 x 680)
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▲大甲山から望む本峰。(1024 x 683)
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▲登山口から倉方までは登山道を辿った。
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▲倉方の標柱がある場所から西に伸びる尾根を下った。
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▲どんどん高度が下がり多少不安に感じた。
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▲やがて痩せ尾根となる。この場所は傾斜もあり危険であった。
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▲藪と湿気に悩まされながら進む。
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▲藪尾根から錫杖の森を望む。
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▲痩せ尾根の展望地から大甲、甲山、中ノ沢岳方面を望む。(1920 x 642)クリックで拡大
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▲尾根分岐。この付近はもの凄い藪であった。
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▲藪尾根から白岩岳を望む。
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▲痩せ尾根が続く。
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▲多少歩きやすい場所も・・・激藪に比べたら歩きやすかった。
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▲三角点手前付近、前日の雨で湿気が凄く汗と混じって泳いでいる状態。
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▲ようやく三角点に到着。
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▲標石
d1sn40sk3_17.jpg
▲上部
---基準点詳細---
基準点コード:TR35940255601
点名:大須込
俗称:大ヒコミ
所在地:秋田県大仙市太田太田真木山国有林2163林班は小班
冠字選点番号:事37
種別等級:三等三角点   
地形図:角館
測地系:世界測地系(測地成果2011) 
北緯: 39°32′51″.8981
東経:140°42′40″.5774
標高:877.53m
選点:明治42年05月28日
設置:明治42年06月19日
観測:明治42年08月28日
備考:小木曽 詵次郎
---訪点記録---
訪問日:2013.06.16
自動車到達地点:薬師岳・和賀岳登山口
歩道:倉方まで登山道あり。以後、道なし
周辺:自然広葉樹林
状態:正常
保護石:0(2)個確認
05:55 避難小屋登山口
07:20 倉方到着
08:37 三等三角点 事37「大須込」P878.1到達
09:05 大須込出発
10:21 倉方到着~休憩
10:30 倉方出発~薬師岳~大甲山~甲山~すずみ長根
15:14 避難小屋登山口
全行程:559分
備考:
---訪点の記---
 梅雨時期のこの日、前日の雨は止み天候は回復に向かっていたようだったが、雲が多く眺望を楽しむには向いていなかった。真木渓谷に向かう途中では車からは真昼岳さえ見えなかった。

 しかし、真木渓谷付近に来る天候が回復気味となっていて大甲、甲山の姿が朝日に照らされていた。これから始まる山行を考えると充実したものになるであろうと確信させてくれているように思われた。

 避難小屋がある登山口に到着すると10名ほどの登山者が準備体操をしていた。私もすぐに身支度を整えて出発の準備に取り掛かった。私とほぼ同時に出発した団体を直ぐに追い越し歩みを進めた。

 登山道には倒木が至る所にあり、また巻き道などもあったが少し以前より歩きにくくなった感じがした。曲がり沢を越え薬師寺避難小屋を過ぎると、沢目沿いに残雪がまだあり、沢を下りてくる風が天然のクーラーのようにひんやりと冷たかった。ここではその心地よい風に少し当たり休憩を取った。休憩を含め倉方までは約1時間で到着した。

 倉方で2~3分ほど休憩した後、三角点峰へ続く尾根を下りた。最初は膝程度の笹藪の急坂だったが、次第に背丈を超える笹と低木が入り乱れて進行を妨げた。その尾根沿いは灌木の密集地で何度も繁茂している場所では迂回をさせられた。

 所々に、杣道なのか獣道なのか歩きやすい区間もあったのには驚いた。ふと藪の低い尾根に出ると視界が開けて大甲方面の展望が開けた。私はその雄大な景色にカメラのシャッターを何度も切ったのだが、梅雨時期の酷い湿気にレンズが曇る始末で残念なショットが多かった。

 また、前日の雨で濡れた林内の藪は、漕げば漕ぐほど身体に纏わりついて、全身びしょ濡れになった。一部区間では水泳をしているような錯覚を覚えるほどであった。

 P852の先、大ヒコミ付近の藪はもの凄く、無我夢中に必死になって進むしかなかった。また、ここは尾根の切り替え場所でもあり、進路を確認しながら藪を漕いだ。切り替えに失敗すればオオヒコミの沢方面に降りてしまう。あまりに鬱陶しい藪に次第に閉口しながらも黙々進んだ。ただ、時々視界が開け白岩薬師方面や錫杖の森、背後にそびえる薬師岳の姿に励まされた。

 ただこの場所を過ぎるとブナより五葉松や赤松などが目立つようになってきた。また、この尾根沿いはまだ花は咲いていなかったが、シャクナゲが多かった。まず、藪漕ぎに必死でそれどころではなかったのが本音。さらに痩せた尾根には何本か松の倒木があって、これを超えるのに緊張した場面もあった。ここでは三本ツルのある北側はキレットになっていて少しでも傾斜の少ない南側を迂回して進んだ。

 また、背後に辿ってきたヤセ尾根を振り返ると随分と進んできた感はあったが、漕いでも漕いでも辿りつかない三角点にさすがに疲労を覚えた。倉方から三角点までは約1.2km程の距離だが随分と遠く感じられた。

 その藪漕ぎの果てに遂にやっと三角点に辿りついたのだが、すでに私はヘトヘトに疲れていた。汗なのか雨なのか分からなくなるほど全身ずぶ濡れになり三角点の前で立ち尽くした。

 三角点の周囲は笹藪・灌木帯で少し鉈で周囲を刈り払った。保護石は無いようだったが微妙な石が2個埋もれていた。標示杭も登山者の置いた目印もなく本当にただの藪尾根であった。もちろん、眺望も藪に阻まれてなかった。私は刈り払ったスペースで飯を食べながら休憩をした。すぐに虫(ハエやブヨ等)が出てきたので、私は携帯用の蚊取り線香に火を付けた。

 そして、私はご飯を食べながら戻りの事をずっと考えていた。またこの藪を漕いで戻るのかと思うと少し嫌気がしたのだった。このまま西側に下って小路又に下りることもできたが、葛藤の末に予定通りに倉方に戻ることに決めた。どうしても今日は奥羽の脊梁を歩きたかったからである。

 私は意を決して戻るため首から下げてきた一眼レフカメラをザックに入れ身軽になった。一度は通った道だったので今度は短く感じられたが、時間的には往路と殆ど変わらなかった。そして、私は次に向かう甲山へ向かうために薬師岳へと向かった。
---地名の由来・追記など---
★(オオ)ヒコミ ヒコ、ヒコダメ、ヒコミメで山と山の凹い所。へこんだ所。窪地。
抜粋「地名用語語源辞典」楠原 佑介・溝手 理太郎 P541 ヒコ
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主に、明治時代に設置された一等~三等三角点を訪れています。

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