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辰01 「日三市」 仙北市角館町山谷川崎字山谷川・日三市山国有林


地形図とルート
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仙北市角館町小勝田にある太平山から望む本峰
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大仙市協和稲沢・奥山溜池手前の牧草地付近から望む本峰
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林道は昔の森林軌道跡を辿る。それにしても長い林道だ
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林道終点が登山口
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この標柱がなければ分からなかった
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草藪であったが踏み跡はしっかりしていた
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しばらくは杉林の中を進む
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岩場が見えてきた。進路が思惑と違うので少し不安になった
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管理道だけあって安全に配慮されていた
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斜面が崩落していたりして足元が悪い場所もあった
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木橋があるおかげで崖地も難なく通過できた
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どうやら道は沢に向かっているようだ
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沢に辿りつく。ここで道をロストしてしまい小休憩をした
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対岸からすぐに隠れるように道が続いているのを発見。簡易階段も設置されていた
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杉植林地内を所々、九十九折りを交えて高度を上げる
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反射板案内の標柱。矢印の向う先は草藪で道が消えてしまっていた
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藪屋の勘というものか。草藪に隠れた踏み跡を再び見つける
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登山・管理道に復帰。簡易階段のおかげで歩きやすかった
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杉植林地を抜けると広葉樹林帯となった

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稜線に到着。ここにも案内看板があった
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明瞭な登山道
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反射板が見えてきた
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背丈を越えるまで成長したスカンポ(イタドリ)が山頂を埋め尽くす
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反射板仕様看板
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スカンポ藪を漕ぐより這いつくばって進んだ方が進みやすかった
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三角点に到着。少し周辺の草を刈払って休憩場所を設ける
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標石
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上部
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山頂から仙北平野の眺め(クリックで拡大1600×1067)
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山頂から南側の景色。中央より少し左に雲に隠れた鳥海山が見える(クリックで拡大1920×686)
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山頂から北西側の景色。ここから日本海を望むことができる(クリックで拡大1600×1067)
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山頂から大石岳、北側の景色(クリックで拡大1920×740)
---基準点詳細---
基準点コード:TR25940339901
点名:日三市
俗称:奥山
所在地:秋田県仙北市角館町山谷川崎字山谷川日三市山国有林1008林班は小班
冠字選点番号:辰01
種別等級:二等三角点   
地形図:刈和野
測地系:世界測地系(測地成果2011) 
北緯: 39°39′50″.4955
東経:140°29′18″.8331
標高:751.00m
選点:明治39年05月07日
設置:明治39年06月27日
観測:平成23年07月21日
備考:土井 秀吉 明治39年度
---訪点記録---
訪問日:2014.07.21
自動車到達地点:奥山林道~諸
歩道:無線反射板保守点検用巡視路敷
周辺:山頂、草地、反射板
状態:正常
保護石:4個確認
出発時間:08:48 駐車地
到達時間:09:54 三角点到達
出発時間:10:25 三角点出発
到着時間:10:58 駐車地
全行程:130分
備考:
---訪点の記---
国道46号線から奥山林道に入ると牧草地と奥山溜池から最奥に反射板が対にある本山頂を望むことができる。その名前の通り「奥山」といえよう。この林道は森林軌道跡で、路面は平坦で走りやすかったが、所々にある横断溝には気をつけないと車への突き上げが酷かった。約7.4km進むと終点となり地形図に記載の車道も終わる。そこからそのまま「諸杉沢林道」になり、さらに奥まで進むことができた。路面は多少荒れていたが、難なく終点まで辿りつくことができた。

頭上に反射板を冠してそびえ立つ目指す本峰が見えた。頭上に近い角度なので遠近感に乏しく、とても近くに感じられた。身支度を整え靴を履こうとしたが登山靴の中敷きを忘れたのに気が付く。

登山口に「無線反射板保守点検用巡視路敷」と標柱があったが、目の前はスカンポ(いたどり)の藪になっていた。そのスカンポ藪をかき分けて進むと巡視路用の簡易階段が続く登山道となった。次第に藪は薄くなり歩きやすくなったが、斜面をトラバースする場所では草で足元が見えなかった。

さらに進むと急峻な岩場がありアルミ製の脚立状の階段が設置されていた。その先には木製の橋が掛けられていて悪場所を難なく通ることができた。登山道はその先の小沢を渡り対岸の急な枝尾根を登るようになっていたが、少し分かり難かった。また渡渉場所は滝の中腹で下段はナメ滝となっていた。下りる際には足元に気を付けて下りないと滑落するであろう。私は上段の滝の流れを眺めながら少し休憩した。それにしても今日は暑い。蒸し風呂のようだった。

対岸の急な枝尾根に続く登山道は九十九折が延々と続いた。藪もなく簡易階段があり快適ではあったが急坂続きで息が上がった。登りきると台地となり「奥山反射板→」と表示された看板があった。良く見ると左側に道があり分岐地点のようだった。看板が無ければ間違っていたかもしれない。

矢印の方向に進むが足元が草藪で隠れて心許なかったが、簡易階段を足場の頼りに進むと間違いはなかった。さらに九十九折の小径が続いたが、杉造林地が終わるとブナ林となった。この付近から九十九折の頻度が少なく大きくなり始めた。やはりブナ林の登山道は心地よいものである。

山頂直下の稜線までくると再び「奥山反射板→」の看板があった。矢印の方を見上げると木々の間から漏れる陽の光と反射板の骨組みが見えてきた。この山の絶頂部分である。

山頂手前に反射板の説明書きがあったが、それより背丈を越えるスカンポの藪が山頂を覆っていた。私は山頂からの眺望を楽しみにしてきたのだが、どうやらこのスカンポ藪で邪魔されそうだと少し落胆気味で頂に向かった。

すると突然スカンポの藪が途切れた。そこには三角点があり東側が少し開けていた。この山の二等三角点に到達したのである。保護石は4個以上あったが後から加えられたものだろう。クガイソウの周りにアゲハチョウが舞い飛んで実に奇麗だった。ついでに大きなアブも現れて私に纏わりついてきた。

辺りを見回すと眼下の景色を眺望できる場所があったので楽しませてもらった。風が冷たく心地よい。この山から秋田市の街並みや一等三角点がある大森山動物園の赤山、男鹿半島などが見えた。反対に東側は仙北平野と奥羽の山並み(乳頭山~真昼岳)という「一山で二度美味しい」景色を堪能できた。
---地名の由来・追記など---
★奥山 奥に入り込んだ山。奥深い山。所によって「奥山」は亡き人を葬る場所。斎場の意味を持つという。抜粋「地名へのいざない」戸澤敬三郎 P71 オクヤマ

★日三市 ヒサ(久)の「長く続く。永久」という意味から、瑞祥地名として使われたか。ミョウ起源と思われる地名に多い。ヒサは時間的な永続だけでなく、空間的延長にも転用され、「長く延びた所」の意か。動詞ヒサグ(拉)の語幹から「押しつぶされた所。砕かれた所」。すなわち、崖、斜面、自然堤防、洞窟など一連の「崩壊地形、浸食地形」を示す用語か。抜粋「地名用語語源辞典」楠原 佑介・溝手 理太郎 P541 ひさ

イチ 漢数字の一。「第一番目」の意。市場。イツの(稜威)の転で「厳粛な」という意。単なる美称の意のものも含まれるか。イツ(厳)の転で「けわしい地形」をいうか。アイヌ語のエツ(鼻・崎)との関連もあるという。抜粋「地名用語語源辞典」楠原 佑介・溝手 理太郎 P42 いち

★日三市鉱山 仙北市角館町にあった鉱山。JR田沢湖線角館駅の北西10km、奥山の南東斜面、海抜500~600mに位置する。鉱床は脈型2条よりなる。鉱石は黄銅鉱・黄鉄鉱・赤鉄鉱・方鉛鉱・閃亜鉛鉱・藍銅鉱など、銅を主に金・銀・鉛・亜鉛・硫化鉄鉱などを産した。鉱山名は日三市沢に由来すると言われる。天正年間、住吉庄兵衛の発見にかかり、金山として栄えた。正徳2年から文政2年まで、日三市鉛山として稼行した(秋田県史)明治29年三菱の経営に移ってから発展を遂げ、採掘・選鉱・製錬を行い、山元に鉱山町を形成した。同41年従業員753人、採掘粗鉱量は4万4,138t、出銅687tに及んだ。その後、鉱床を掘り尽くし、大正12年休山した。現在も広大な面積にわたり、鉱業施設跡・研堆積場が残存する。抜粋「角川日本地名辞典 5 秋田県」角川書店 P558 ひさいちこうざん

★森林軌道 秋166 奥山沢林道(森林鉄道2級) 昭和9年度、荒川村字水沢から荒川事業区5林班に小班までの6,544m(6.0‰、70.0‰、10m、3.0m)を開設。昭和37年11月21日付けで全線をを牛馬道に格下げ。抜粋「近代化遺産 国有林森林鉄道全データ 東北編」秋田魁新報社 P219
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この記事へのコメント

- 湯沢岳 - 2015年01月13日 13:08:02

しかんこ籔の奥山三角点日記拝見しました。結構な展望地ですね。籔屋のデコさんにしたら比較的らくな行程のようですが!一人では怖い山行ですな(私として)2015年も
気をつけて安全第一で秘山探訪を楽しんでください。小寒
大寒と今は厳寒期だんしな、歩いたり階段昇降等で鍛えています。せば又・・・・・。

Re: タイトルなし - デコ山さん - 2015年01月13日 20:41:10

コメントありがとうございます!

初めて登った山ですが道が良い山でした。
情報もなかったのでとても不安でしたが、無事に帰ってこれました。
天下八方とまではいきませんでしたが奥羽山脈から日本海まで見渡せる(条件あり)とあって
とても素晴らしい景色でした。

実はこの後、もう一座登ったのですが、暑さに弱い私はバテてしまいました。
管理道を利用して登山界にデビューしても良い山かと思います。

寒い日が続きますが階段昇降で身体を温め春の登山に備えてくださいね。
今年は山頂で逢えますね!楽しみです。
手製の燻製ジャーキーで一杯やりましょう!

奥山! - ぐう太 (旧地元民) - 2019年07月07日 17:55:34

夏草(藪)の盛期に登られたんですね。 当地から日本海が見えると古老に聞いた事はありましたが眺望を初めて見る事が出来て感激です。

Re: 奥山! - デコ山さん - 2019年07月27日 11:14:29

コメントありがとうございます。返信が遅くなりました。

山頂に反射板があるので、絶対に管理道があると思って挑みました。
盛夏で藪となっていましたが、鉄塔に少し登って撮影しました。
藪が無ければ鉄塔に登らずに景色を楽しめるはずです。

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デコ山さん

Author:デコ山さん
秋田県内に設置された、三角点の探訪記。

主に、明治時代に設置された一等~三等三角点を訪れています。

また 標石を含めた現地の周辺調査、地名や点名の由来なども掲載しています。

秋田県内で、藪の中をゴソゴソとやっている人がいたら、それは私です。

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