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則05 「根木」 湯沢市雄勝町秋ノ宮字根子沢役内山国有林


地形図とルート
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ビュー: 三等三角点 則05 根木(撮影: deco yama3

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三角石山中腹から望む本峰
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近隣の三角点峰「桔梗森」から望む本峰
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入山地点の祠・神社「養蚕」「月山・湯殿山・羽黒山」「普面金剛」の文字が見える
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小祠の後ろから小径が続く
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道は二股に、とりあえず沢沿いを直進する(すぐに尾根を目指すのが正解)
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尾根筋と高低差が出てしまった
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結局、尾根を目指して急斜面を登った
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尾根沿いに到達。杉植林地ないは歩きやすかった
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杉植林地を抜け広葉樹林地帯へ
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国有林内・図根点
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林班界の踏み跡を辿る
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快適な尾根歩きが続いた
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次第に痩せ尾根に変わってきた
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所々に巨木が林立する
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急斜面を登ると岩場が見えてきた
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急斜面の岩場に突き当る。目印のテープが置いてあったので草木を掴んで登った
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岩場の景色。脆い石質で足場が悪かった
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岩場を登るとさらに痩せ尾根が待っていた
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眼下の景色
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少し広い場所があるとホッとする(休憩)
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前森山や虎毛山方面の景色
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虎毛山
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小比内山
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さらに痩せ尾根になり緊張状態が続く
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こんな時は慎重に一歩一歩進むのみ
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眼下は崖地。草木や根を掴みながら登る
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岩窟付近の岩場。この山行の核心部。暫しルートに迷う
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勢いで岩を反対側に乗り越える。上部の岩が脆くて怖かった。反対側は藪で進めた
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急斜面を登る。上部が開けているので安心した
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続きの尾根に到達。ホット一安心した
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山頂手前の灌木帯は刈払いの道があった
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無事に三角点に到着
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標石
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上部
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100年以上経ってもほぼ水平を保っている
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帰路、岩場に戻って岩窟の中を覗く事に。それにしても危険な岩場だった
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近づく岩窟
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岩窟の中には行者が・・・!
---基準点詳細---
基準点コード:TR35840345101
点名:根木
俗称:駒ノ沢森
所在地:秋田県湯沢市雄勝町秋ノ宮字根子沢役内山国有林50林班い1小班
冠字選点番号:則05
種別等級:三等三角点   
地形図:秋ノ宮
測地系:世界測地系(測地成果2011) 
北緯: 38°57′34″.6943
東経:140°30′58″.9685
標高:648.29m
選点:明治42年04月18日
設置:明治42年06月13日
観測:明治42年09月21日
備考:佐藤 富吉
---訪点記録---
訪問日:2014.10.12
自動車到達地点:根木集落 湯雄医師会病院駐車場
歩道:なし(国有林境界を登る)踏み跡程度あり
周辺:山林・灌木
状態:正常
保護石:0個確認
出発時間:12:37 駐車地
到達時間:14:03 三角点到達
出発時間:14:20 三角点出発
到着時間:15:08 駐車地
全行程:151分
備考:
---訪点の記---
国地院の地形図では根木集落南部に神社のマークがある。この付近から尾根伝いに三角点まで登ろうと計画していた。山頂手前でコンターが少々混み合っているが、登れないわけではなく、また林班界のため踏み跡程度があり、良ければ小径があるかもしれないとこの時点では思っていた。

正に「机上の空論」とはこの事であるというのをこの日、私は痛いほど知ることになった…。

この日、三角点探訪は4点目。少々疲れが身体に堪えていた。現地では神社というよりは御堂といった感じであったが奥に道が続いていた。ちょうど標石の頭を赤く塗った国有林の境界標石があった。

そして、少し入ってみると「巡検入口」と書かれた標柱が建っていた。これは林班沿いに道があり容易に山頂付近まで辿りつけるだろうと思った。

すぐに「一番目ノ沢」で道は二又に分かれていたが、左側は別の尾根へ取りつくようになっていたので、直進することにした。しかし、踏み跡は途中で草藪に埋もれ途切れてしまった。やはり、尾根筋へ登ろうと思ったが既に遅く、天まで見上げるほどの壁のような斜面に、上部の尾根には巨大な岩がへばり付いていた。幸い杉造林地の急斜面は下草が無くて進みやすかったが、かなりの急斜面であった。

斜面が急なので二足歩行では登り難く、久しぶりに四足歩行で登った。気分は犬か熊、獣である。まだこの時は気持ちに余裕があったので”おどけながら”急斜面を四つん這いで登って楽しんでいた。

尾根に辿り付くと藪の無い尾根登りとなった。杉の美林である。尾根沿いに地籍調査と書かれたピンク色の目印となるテープが置かれていた。さらに登ると杉造林地が広葉樹林帯になり、私は付近で小休止をしてオニギリを食べ始めた。

小休止の後、さらに進むと図根点(湯17)があり、その先の尾根沿いにも国有林の境界標が続いていた。順調に進むと見られていた今回の探訪であったが、傾斜が増すと最後には岩場となってしまった。奥宮山を思い出してしまったが、地籍調査の目印がその上にも続いていた。「誰かが登ったのなら私も登れるはず」と思い、周辺の草木を掴み攀じ登って行った。その岩場を登りきると、かなりの痩せ尾根となっていた。ここからは少し眼下に眺望があったが、ゆっくりと眺めるような状況ではなく、もろい土質の岩場はいつ崩れて滑落してもおかしくない状況であった。

三角点から北北東にに延びる尾根に到達する頃にはさらに痩せ尾根が連続していて非常に危険な場面が続いた。唯一、見えた景色が虎毛山や前森山の黄葉した連山の景色だった。この景色が一番印象に残った。

さらに急な痩せ尾根を進み続けたが、もはや地形図のような尾根ではなく「崖」であった。それでも草木を掴みながら登って行くと奥に岩窟が見えた。修験場のような雰囲気があったが人が近づけるような場所ではなかった。

そして、垂直に近い斜面を登った先には巨大な岩が待ち構えていた。そのすぐ先の岩場にも岩窟があった。中を覗いてみたいと思ったが、今の私には余裕がなかった。山頂はこの巨大な岩の先だったので、帰路、私が再びこの場所に立つことができればこの岩窟の中を覗いてみようと思った。

巨大な岩の前に立ちルートを見出すが、とても乗り越えることができない岩であった。しばらく独り茫然と立ち尽くす。岩はもろくてボロボロと崩れるような石質で、足場の決め手もままならなかった。

しかし、奮起した私は掴める岩を再確認して張力を利用して登った。最後に掴もうと思っていた最上部の岩が突然外れた。「ヤバい!」と思ったが、私は素早く上部の岩に跨って乗ることでこの難を逃れることができた。反対側の岩の下を見るとピンクのテープがあった。ここを越えた彼もまたこの岩を突破した様子であった。

尾根沿いはもはや人が登れるものではなかったので、岩の反対側から急斜面を伝って登った。幸いにも藪だったので、ホールドするものには困らなかった。再び尾根に復帰できた頃には安心感に包まれた。このルートの一番の難所である。そこからは再び歩きやすい尾根道が続いた。ブナの原生林はやはり良い。

山頂手前は灌木の藪となっていたが刈払いされており、藪を漕ぐことなく三角点に辿りつくことができた。

三角点の北北西側にも刈払いの跡があったが基本は藪の刈払いなので、何年かで元の藪尾根に戻ると思われる。三角点の周辺はGPS測量を行ったのか切り開かれていたが周辺の木々が高くて眺望は全くなかった。

保護石もなく撮影と休憩を終えると早々に下山を開始した。秋の早い日暮とあの難所を再び通過すると思うと、一刻も早くこの山を降りたいと思った。この山頂は幸い携帯電話の電波があったので、万が一のため遅くなるかもしれないと妻に居場所をメールで送った。

下りはあの巨岩を乗り越えず(反対側からは不可能)急斜面を伝い巨岩を迂回するように廻り込んだ。しかし、あの入ってみたかった岩窟が無く、もう少し下だった所かななどと考えながら尾根を下り続けた。

しかし、ここで違う枝尾根を下っていることに気が付く。急ぎ再び巨岩まで登り返す。廻り込みが足りなかったようで、もう半分回り込むとあの岩窟が見えた。

恐る恐る岩窟の中を覗き込むと独りの修験者が座禅を組んで修行中であった。私はとっさに声をかけるとその行者は…

「岩を背負って登り…岩を背負って降りろ!…グホグホゲホッ」と言うので、
「さっき登ってきました」と答えると行者は舌打ちをしてスッと消えた。(←ウソ)

岩窟の中から見る景色は中々の味わい深い良い景色であった。この付近(この尾根)の地形図は間違いではないが良くない。地形図にも表せる程の標高の落差があると思うし、たいへん危険な痩せ尾根である。この付近の土質を見ると過去に大規模な崩落があったのかもしれない。

私はもうしばらく岩窟越しに秋の景色を眺めていたかったが、夕闇が迫りカメラとGPSの電池の残量が気になったので急いで下山を続けた。

この探訪は全体的に距離や行程時間は短かったが、私には随分と長くて濃密な時間を過ごしたような感じがした。また地籍調査の方も仕事とはいえ同じルートを辿ったということでお疲れ様でした。
---地名の由来・追記など---
★根木 ネキ(根際)の転で「側、かたわら」をいうか。ネ(根)コ(処)の意で「峰、高所、微高地」あるいは「崩壊地形」をいうか。抜粋「地名用語語源辞典」楠原 佑介・溝手 理太郎 P505
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秋田県内に設置された、三角点の探訪記。

主に、明治時代に設置された一等~三等三角点を訪れています。

また 標石を含めた現地の周辺調査、地名や点名の由来なども掲載しています。

秋田県内で、藪の中をゴソゴソとやっている人がいたら、それは私です。

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