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景01 「月山」 由利本荘市鳥海町上笹子字月山


地形図とルート
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道の駅鳥海郷付近から望む本峰
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姥井戸山へ向かう尾根「桧山」付近から望む本峰と鳥海山
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模渕を挟んで対岸にある三角点峰「石山」から望む本峰
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国道108号線模渕集落から林道へ入る(仮称・林道月山線)
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すぐに二又に分かれるが、急傾斜の右側の林道へ入る(左は治山工事中)
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山頂直下まで林道は延びていた。スイッチバック方式で支線へと入る
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逆側から。ここに車を置けば良かったと少し後悔した
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登山口(参道入口)
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快適な道とブナの二次林
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登りきって平坦となる
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伐採跡地を透かして姥井戸山が見えた
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広々とした登山道が気持ちいい!
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山頂へ続く急坂が始まった
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所々に岩が点在する坂
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急坂はすぐに終わり一息つくと・・・
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背後には丁山地の景色が待っていた
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傾斜は緩くなり山頂が近い事が感じられた
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月山神社奥宮に到着
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おっ!奥の最高地点に三角点が見える!
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最高地点にある三角点。周辺の草木が少し高過ぎて眺望はなかった。残念!
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三角点標石
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上部
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今は無き我がiphone4S 若干の傾斜ありかな
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発見!営林局の主三角点!引っこ抜かれていたので並べてきた
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山頂からは姥井戸山を望めるのみだった
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神社付近から甑山
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丁山地を一望できる絶好の場所に感動した
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帰路は周辺を散策しながらゆっくりと帰った
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林道からは鳥海山を望むことができた
---基準点詳細---
基準点コード:TR35840522501
点名:月山
俗称:
所在地:秋田県由利本荘市鳥海町上笹子字月山1
冠字選点番号:景01
種別等級:三等三角点   
地形図:湯沢
測地系:世界測地系(測地成果2011) 
北緯: 39°06′01″.6965
東経:140°18′48″.4896
標高:638.88m
選点:明治42年04月13日
設置:明治42年06月18日
観測:明治42年06月21日
備考:柴崎 芳太郎
---訪点記録---
訪問日:2014.09.23
自動車到達地点:模渕集落より林道東進約2.6km 月山神社参道入口標付近
歩道:参道あり
周辺:山頂広場・月山神社
状態:正常
保護石:4個確認
出発時間:09:36 駐車地
到達時間:09:47 三角点到達
出発時間:09:56 三角点出発~散策含む
到着時間:10:30 駐車地
全行程:54分
備考:
---訪点の記---
旧鳥海町 笹子地区のシンボル的な山である。頂上には月山神社の奥宮があり、神社の北東約30mにある最高地点には三等三角点が設置されている。

この月山の三角点を1番目として、明治42年に湯沢市雄勝院内、旧鳥海町、山形県境を股にかけた広い地域の三等三角測量に従事したのが、新田次郎の小説「劔岳 点の記」にも登場する柴崎芳太郎氏だ。ちなみに測量を行うにあたり湯沢市雄勝院内を拠点としている。

ちょうど姥井戸山の二等三角点から直線距離で3kmにあたるこの山は円錐型の山容で、山頂に視界を妨げる木々がなければ周囲を一望できる絶好の場所でもある。ちなみに「がっさん」ではなく「つきやま」と言わないと地元では通じないようだ。

この山は容姿端麗ではあるが、広く登山の対象にはなっていないのか、関連書籍やネット、ガイドブックにその記述は意外に少ない。笹子出身の知り合いの話だと、小学校?で遠足登山したそうで、この「月山」の話をすると、懐かしそうに話してくれた。

模渕集落から参道があることは事前に情報を得ていたが、入山地点がわからずに苦慮していた。知人の記憶も曖昧だった(○十年前)最終的に地元の人に聞いて登頂する方法に決めていたのだが、付近の航空写真による机上調査で何とか山頂直下まで続いていそうな林道があることに気が付いた。もちろん地形図には未掲載である。

登山当日、笹子名水で喉を潤した後、お目当ての林道へと車で進入した。すぐに二又に道が分かれていて、最初は左側の工事車両の出入りがある割と交通量がある林道に入った。しかし、すぐに林道は工事現場に辿りついて行止りとなっていた。再び分岐地点へと戻るが、車をもう一つの林道へ転回できなかったので、再び国道108号線の入口まで戻した。

改めて右側の急な傾斜が続く狭い林道へと車で進入した。林道は急傾斜で、路面が濡れていれば2WDの車での登坂は難しいと思う。私の車では4WDのLowがちょうどよいくらいであった。また幅員も狭くてすれ違いは困難だったが、所々で木々の間から垣間見える眼下の景色がとても素晴らしかった。林道は急坂が続いたが、P551直下までくると平坦になった。

山頂の直下までくると広い駐車地のような場所があった。林道はさらに北西に延びていて、地形図に記載の本山の北側の林道まで続いているようだった。

この駐車地からスイッチバックして南東へ続いている林道の支線に入った。ちょうど山頂から続く南側の尾根にぶつかるような形だ。それにしてもこの周辺のブナの二次林は見事だった。秋の黄葉にはこの付近は黄金に染まるであろう。そして、少し進むと左側に「月山神社参道入口」と標柱が建っていて、刈払いの道が山頂方面へと続いていた。やはり、先程の駐車地に車を置いてくれば良かったと思った。

私は少し進んで山頂の南側の伐採地に車を止めた(小字・嫁探)。ここからは山頂が一望できる場所で、背後には姥井戸山を望むことができた。

身支度を整えて標柱のある場所から入山。トラバース気味に直下の枝尾根へと道は続いていた。枝尾根まで登ると、少し先に急坂が待っていた。東側は伐採跡地で木々の間から景色が見え隠れしていた。

急坂の先にはさらに岩混じりの急傾斜が待ちかまえていたが、長くは続かなかった。坂の途中から背後の景色が素晴らしかった。甑山や丁岳などの山形との県境に位置する山々を見渡すことができた。そして、また少し登ると山頂の神社の屋根が見え、左から別の登山道が合流すると、山頂の神社に辿りつくことができた。あっという間の到着である。三角点はさらに30m程北東側の最高地点にあった。神社の前から見えるので、とても分かりやすかった。

私は三角点からの眺望を期待していたのだが、残念ながら東側の姥井戸山を望むだけであった。草木の背丈が少し高いのである。もう少し周辺の刈払いがあれば素晴らしい景色を堪能できたと思う。この山からは鳥海山はもちろん、丁山地や由利高原、山を隔てた横手盆地までを含めた360度を見渡すことができるのに非常に残念である。

ふと、私はすぐ近くに不明の標石が無造作に捨てられているのに気が付いた。ひっくり返して刻まれた文字を見てみると「主三角点」とあった。これは珍しい。というより素晴らしい。私は少なからず主三角点の経緯をしっているので、この地にあるのにとても感動した。この山頂にかつて農商務省の三角点と陸軍(現・国土地理院)の三角点が二つ並んでいたことになる。廃点になり土中より引き抜かれているとはいえ、明治時代の遺構として、陸軍(現・国土地理院)の三等三角点の隣にそっと立てかけてきた。

復路は周辺のブナや景色を眺めながらゆっくりと下りてきた。また、車を駐車していた場所から伐採跡地の小ピークに登り、周辺の景色を眺めてきた。

地元の人々以外には広く知られるていないこの「月山」。非常に神秘的で自然豊かな魅力のある山であると感じた。
---地名の由来・追記など---
★ツキヤマ 高所。台地。動詞ツクの連用形で「突出した所」をいうか。また月のイメージから来る端祥地名。抜粋「地名用語語源辞典」楠原 佑介・溝手 理太郎 P408 ツキ

★ガッサン ツキヤマを読み替えたものか。月山神社の勧請によるか。
歴史
 笹子の誇る霊山「月山」は養老元年(七一七年)初めて笹子の地に創建されたと伝えられ、出羽三山の月山より三年前の開創になり、古くから「庄内の人達は笹子の月山さまは、俺方の月山さんの姉様だ」と語っていたとの伝えが遺されてある。

月山神社の祭神は、本地は月読命。垂迹して阿弥陀如来である。鳥海山修験の外六?の内に属し、四十八界四十八坊がその配下に属した。したがって月山社は鳥海山と同じ山岳信仰の道をたどりながらも、また違った修法を施行していた。寺名は流東寺、または宝蔵寺、玉寺院の名をもって鳥海山十八坊の中に加えられているゆえんである。

また、篠子家覚書に月山(がっさん)という名の起源は、現在の中国から伝わった名称であり、一山が五つの面を持っているゆえに「がっさん」と称せられたという。

すなわち笹子の月山は五つの面を持つ山であり、平凡な山姿の出羽三山に比べて、当方(鳥海町)の月山は確かに五面を持つ霊山であり、これこそ真の月山であると記してある。

鳥海山とともに笹子の月山は、その山裾に湯殿山、羽黒山もあり、出羽三山に匹敵すべき由緒ある歴史を持つ名山であり、昔はそれに劣らぬ信仰がこの地に誕生していた。

抜粋「鳥海町史」P752~753 第二節 笹子の流東寺について
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秋田県内に設置された、三角点の探訪記。

主に、明治時代に設置された一等~三等三角点を訪れています。

また 標石を含めた現地の周辺調査、地名や点名の由来なども掲載しています。

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