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温11 「崩沢」 湯沢市雄勝町秋ノ宮字役内役内山国有林


地形図とルート
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より大きな地図で 湯沢市 を表示
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対岸にある軍沢岳から望む本峰
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旧108号線仙秋サンライン・白水沢橋付近から入山
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巨岩や巨木が点在する急斜面
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ホールドするものには困らなかったが、岩の間に足を挟むと抜け出せないようで緊張した
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さらに続く急坂。木々の間に空が見えるので尾根は近い
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急斜面を登りきると視界が開けた。パノラマ
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さらに続く尾根筋。黙々と登る
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P930の手前。ここからトラバースして山頂との鞍部に向かう
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背丈を越す笹がでてきた。嫌な予感
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嫌な予感的中。濃密な笹藪が目の前に広がる
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三角点峰の位置と高い木を見ながらルート取りをした
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濃密な笹藪。これはまだ良い方。少し余裕が出たので撮影
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激藪区間が終わり鞍部は痩せ尾根になっていた
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尾根の西側に金倉山が見えた。次はあの頂に立つつもりだ(2014.09.27済)
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痩せ尾根の東側には宮城県側の片倉山が見えた
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鞍部から山頂への斜面に取りつく。ここも藪が酷かった
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登りきって尾根に到達。山伏岳が見えた
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この山頂に続く尾根も藪が酷かった
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もはや黙々と山頂を目指すのみだった
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ブナの巨木は素晴らしい
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山頂部に到着。あとは標石を探すのみ
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起伏のある地形だったが苔生す標石を発見
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多少、周囲を刈払い休憩場所を確保
ビュー: 三等三角点 温11崩沢(撮影: deco yama3

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標石
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上部
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山頂の木々の間から高松岳を望む
yzw49z03w_27.jpg帰路は雷と土砂降りの雨となった
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同日に登った県境にある三角点峰を望む
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旧108号線仙秋サンラインから望む軍沢岳
---基準点詳細---
基準点コード:TR35840246701
点名:崩沢
俗称:崩沢入
所在地:秋田県湯沢市雄勝町秋ノ宮字役内役内山国有林44林班り小班
冠字選点番号:温11
種別等級:三等三角点   
地形図:秋ノ宮
測地系:世界測地系(測地成果2011) 
北緯: 38°53′28″.6268
東経:140°35′22″.9351
標高:1087.67m
選点:明治42年05月02日
設置:明治42年05月30日
観測:明治42年08月23日
備考:柴田 嘉平
---訪点記録---
訪問日:2014.09.14
自動車到達地点:旧国道108号線・白水沢橋付近
歩道:なし
周辺:灌木・笹地
状態:正常
保護石:0個確認
出発時間:10:12 駐車地
到達時間:12:40 三角点到達
出発時間:13:05 三角点出発
到着時間:14:22 駐車地
全行程:250分
備考:点の記に防衝石を設置したとあるが、発見できなかった。
---訪点の記---
P930直下付近から笹竹が繁茂、激藪のため進行は困難を極めた。また、それに加えて地形も複雑で、その行程は本当に筆舌に尽くし難いものがあった。

入山ルートは最短距離を狙って「白水沢橋」付近とした。道路法面を登ると、狭い台地を挟んで巨石が転がる急斜面が目の前に現れた。四肢を使って登り尾根筋へ向かった。ちょうど視界が開ける場所があり、先程探訪した「鬼首峠」や「軍沢岳」を望めた。

急斜面であったが、藪も酷くない程度のもので歩きやすかった。地形図では緩やかな地形になっているが、P930に近付くにつれて、小沢の源頭部が何筋も食いこんでいて複雑な地形になっていた。ここはルート修正のため、枝尾根を一つ跨いで進んだ。

P930は帰路に余裕があれば登ってみようと思い、とりあえず主稜線との鞍部へ向った。しかし、このすぐ後に熾烈を極める藪との格闘になろうとは思いもしなかった。

P930直下を鞍部に向けてトラバースを開始。背丈を越える笹藪が私に襲いかかる。しかし、前方の様子がどうも怪しい。密藪過ぎて光が届かず真っ暗なのである。笹はどれも私の親指程度の太さで密生していて、先が見えずルート取りをすることが困難であった。

何度も藪に流され、もがきながら、不安と戦い、それでも進む方向を見失わないように冷静さを保つことに専念した。

藪は主稜線に近付くにつれて薄くなった。途中では視界も開ける場所もあり、宮城県側の片倉森などが望めた。目指す頭上の三角点峰が遠く感じられた。

また、主稜線への斜面に取りつくと再び藪が復活してきた。藪を避けるために何度かルート修正をしながら登り続けた。

主稜線に到達しても藪には変わらなかった。山伏岳や高松岳が木々の間から望めたが、これが唯一の眺望だった。尾根沿いは踏み跡も確認できず、少し歩きやすい場所もあったが、山頂に近づくにつれてさらに藪は密度を増していった。

山頂付近に到達しても灌木や笹が生い茂っていた。また起伏が激しい地形で、凹凸を乗り越えるのにも一苦労した。何度もコンパスで方向を確認しながら三角点を目指した。

この悪条件の中でも三角点はすぐに見つけることができた。標石の頭部にはびっしりと苔が付いていた。やはり点の記に記載されている保護石は確認できなかった。また、杭や目印の類も皆無であった。

私は少し周囲の藪を刈払い休憩するスペースを作った。ようやく一息つけることができたが、帰路のルートをどうしようかと考えた。沢に下りれば楽なのだろうが、もし滝があれば回避するだけの道具や技術がない。やはりここはピストンするしかないと思った。

帰り際になると雨になった。雨は次第に本降りとなり、最後には土砂降りとなった。また、近くでは雷も鳴りだした。何故かGPSの反応が悪く役に立たなかった。私には往路で置いてきた目印だけが頼りだった。

私は再びP930との鞍部にある笹藪に差し掛かった。私は目印も見失った状態で、土砂降りの中を無我夢中で藪をかき分け続けた。そして、何度も何度も藪に流され、遂には藪に阻まれて身動きできなくなってしまった。少し休憩しろという事だろう。

辺りはさらに暗さが増し、藪の中ではルート取りをすることはできなかった。こんな時に往路で藪越しに見てきたブナの木を頼りに進み、やっとの思いでこの区間を乗り越えることができた。全身ずぶ濡れで靴の紐も解けていた。

あとは急坂を転がるように降りた。距離は往復で3.3kmと短かったが、藪に阻まれた人を寄せ付けない手強い山だった。復活山行にしては少しハードな内容になってしたが、本当に多くを学ぶことができた良い機会でもあった。

そして、何より車に戻って食べた冷えたオニギリが最高に美味かった。
---地名の由来・追記など---
★崩沢 動詞クズレル(崩)の連用形の名詞化で「崩壊地形」をいう。
抜粋「地名用語語源辞典」楠原 佑介・溝手 理太郎 P172 くずれ

★旧国道108号線 両県の入口に通行止めのゲートがある。湯沢市役所に問い合わせると、完全に封鎖されることはないそうだ。それによる、毎年雪が無くなり道路の整備が終わる7月頃から雪が降る11月初旬まで期間限定で解放されているそうだ。また、沿道は国有林が多くを占め、立木の伐採や手入れ、巡視などで使われる。また東北電力の高圧線があり、関係工事のためや保守点検のために使われる。秋は紅葉などの観光目的も兼ねているそうだ。
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秋田県内に設置された、三角点の探訪記。

主に、明治時代に設置された一等~三等三角点を訪れています。

また 標石を含めた現地の周辺調査、地名や点名の由来なども掲載しています。

秋田県内で、藪の中をゴソゴソとやっている人がいたら、それは私です。

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