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表38 「丸森」 にかほ市象潟町横岡字中島台国有林


地形図とルート
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▲谷地沢放牧場から見た本峰。
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▲ヘソナ林道終点から登山道入口。5~6台くらいの駐車スペースか。
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▲登山口~尾根の区間(元森林作業路)は泥濘が多くて長靴での登山が良さそうだ。
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▲分岐地点①…今まで直進していたが、ここで山手側(左側)に曲がる。
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▲尾根への取りつき。暗く泥濘、ジメジメした区間も終わり、尾根に射す明るい光に心が躍った。
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▲尾根の登山道。道は明瞭で歩きやすい。
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▲分岐地点②ここで明瞭な方(中島台方面へ)に少し行ってしまうルートミス。正解は左側。
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▲木々の間からの景色。
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▲素晴らしいブナの原生林が続く。本当に気持ちが良かった。
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▲次第に森林限界が近づいてくる。
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▲森林限界。少し藪化していたが踏み跡は明瞭。
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▲三角点に到着。
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▲標石
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▲上部
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▲山形から来たという先行者2人とバックに鳥海山。
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▲山頂からのパノラマ
---基準点詳細---
基準点コード:TR35840505301
点名:丸森
俗称:
所在地:秋田県にかほ市象潟町横岡字中島台国有林67林班こ1小班
冠字選点番号:表38
種別等級:三等三角点   
地形図:鳥海山
測地系:世界測地系(測地成果2011) 
北緯:39°07′56″.1224
東経:140°02′52″.5884
標高:1113.78m
選点:明治42年05月31日
設置:明治42年00月00日
観測:昭和50年08月03日
備考:若林 鶴三郎
---訪点記録---
訪問日:2013.10.19
自動車到達地点:
歩道:赤川歩道・ヘナソ林道
周辺:低木・登山道
状態:正常
保護石:4個確認
出発時間:07:22 駐車地
到達時間:09:06 三角点到達
出発時間:09:57 三角点出発~「表33 宇平森」経由
到着時間:11:44 駐車地
全行程:262分
備考:
---訪点の記---
 今年、夏山登山(無雪期1000級)の最後を締めくくる山として、この「丸森」を選んだ。鳥海山(七高山)の北、約3.6kmにある無名の山(P1113.8m)で、秋田・山形の両県境に近い場所にある。

 点の記にも記載の通り、登山道(赤川歩道)がある山で、その鳥海山の山懐を、紅葉狩りも兼ねて三角点探訪してみた。

 矢島方面から入った私は、祓川に向かう県道32号線を南西に進み、花立牧場から県道58号線を辿った。駒の王子を過ぎて三差路を右折、そのまま中島台に向かう。

 この県道58号線は狭いうえに曲がりくねっていて、一部では対向車とすれ違えないなどあり、また、この時期はキノコ採りの車で大賑わいであった。

 登山口になるヘソナ林道入口に着くと、二人のキノコ採りがいた。私は不安だったので道を訪ねた。この道で良いという。ただし、私の登山靴を見て、尾根に出るまではグチャグチャの泥濘だから、その靴だとダメだと言われた。

 半信半疑のままスタート。林道終点まで歩いたが、ここまで車で入れるようだった。駐車スペースは5、6台程度。キノコ採りの人に再び道を教えてもらい、登山口となる作業道に入った。右はカラマツ林、左は杉林となっていて、作業路にある小径は染み出た水が溜まっていたが、最初は支障がなかった。緩やかに続く小径も進み続けると、次第に泥濘が酷くなり、回り込んだり、飛び越えたりと一苦労した。しかし、時には失敗も…。やはり、長靴は必須のようだった。泥だらけの靴を引きずりながら、テンポ良く登り続けた。

 途中で二又に作業道が分かれた。(直進と左側)一瞬、迷ったが、踏み跡の濃い、左側に進路を変えた。さらに泥濘の道を越え、宇平森から続く尾根の下に辿りついた。

 尾根には光が射して、陽に染められたブナの黄葉が輝いていた。このヘソナ林道から延びる作業道が暗くジメジメとしているのと対照的で、心が躍った。尾根への取りつきから九十九折りを経て、光の中の尾根に辿りつく。北側の宇平森への道は完全に廃道のようで、少し先に眼をやると藪になっていた。点の記によると、かつての赤川歩道はこの尾根から宇平森を通過していたらしい。藪なので、宇平森の三角点は帰路に訪れることにした。

 尾根を南進、少し痩せた尾根を進む。陽に照らされた黄葉が眩しいブナ林の中を、アップダウンを繰り返しながら高度を上げていった。

 順調に進んでいたが、突然、道が二又に分かれていた。右の踏み跡は濃く、左は少し薄かった。右側には目印のテープもあり、私は少し考えて左側の道に進んだ。すぐ上方からキノコ採りの鈴音が聞こえた。
ルート的に不安だったので、大岩がある手前でそのキノコ採りに道を尋ねた。案の定、この道は赤川から中島台に下る道のようで、どうやら私はルートミスをしていたようだった。

 再び分岐地点に戻り左側の道に入りなおした。しばらくは単調に進んだが、途中で2m程の段差を越える場面もあった。それにしてもクチベニダケの群生が印象的だった。クチベニダケは岩手県の湯田の山中で見て以来だった。

 途中からブナの巨木が林立する尾根になる。本当に素晴らしい。感動と共に歩調も上がった。登山道脇に生え出したクリタケの一群も可愛かった。時々、木々の間から稲倉岳や雪を抱いた鳥海山の山頂が望めた。また、次第に森林限界が近づいてくるのが分かると、心が躍りはじめた。少し両脇の笹が濃くなり藪漕ぎ状態の場所もあったが、基本的には踏み跡がしっかりしていて迷いそうな場面はなかった。

 森林限界を迎え笹と灌木帯になった。意外に笹と灌木の背丈があり、急ぐ心とは裏腹に眺望は得られなかったが、後ろを振り返ると、中島台の樹海の先に一等三角点のある小国巾山や遠く男鹿島(半島)を望むことができた。

 笹を掻き分けてさらに進むと、雪化粧した鳥海山の頂が見えてきた。いよいよである。遂に到達した丸森山頂。視界が開けて雄大な景色が広がった。

 鳥海山の北面は雪化粧してアルプスの如く荒々しく迫り、稜線沿いにはゴツゴツした像のような稲倉岳が、どっしりと鎮座していた。そして、目の前の中島台から続く樹海の色彩あふれる黄葉、澄んだ青空、最高の天気とロケーションである。今年最後の登山に相応しい眺望である。

 三角点は登山道脇にあり、保護石は4個だった。すぐ先から人の声がしたので先行者がいると気付いた。軽く挨拶をして、三角点の先にある眺望地に移りサンドウィッチを頬張った。目の前の景色に実に、美味い朝食となった。先行者は山形から来たというの2名で、朝食後に少し談笑した。先行者が先に下山すると私も追う様に下山を開始した。後ろ髪を強く引かれる想いがあったが、続く宇平森の三角点を目指すためである。

 途中で先行者を追い越しスピードを上げて下る。しばらく歩くと登山者と出合った。若い方は山形、少し歳を召した方は秋田で、山形の方をガイドに丸森を目指しているとのことだった。

 今回は事前情報も乏しい中での登山となったが、特に危険個所もなく快適に到達することができた。また天気にも恵まれ快晴の鳥海山や稲倉岳、中島台の黄葉を堪能することができた。基本的に晴れたら天国、荒れたら地獄の場所かと思われる。特に丸森山頂は裸地で鳥海山からの吹き下ろしの風や、稲倉岳からの巻き返しの風、中島台から上がってくる風がぶつかる場所でもあると思われる。だからこそ、ほほ笑んでくれた山の女神に感謝したい。今年の最後を飾るのに相応しい山行となった。
---地名の由来・追記など---
★丸森 一般的には、丸形の山容を表す。抜粋「地名へのいざない」戸澤敬三郎 P344 マルモリサワ
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秋田県内に設置された、三角点の探訪記。

主に、明治時代に設置された一等~三等三角点を訪れています。

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