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事21 「大焼」 仙北市角館白岩字小屋森国有林


地形図とルート
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行太沢展望台から見た本峰。熊の巣であり長い藪漕ぎだった
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山頂と白岩薬師分岐
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入山地点からもの凄い藪漕ぎが続いた
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白岩岳直下の小ピークでは展望が開け雄大な景色を楽しめたが、目指す三角点峰にはまだまだ先だった
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果てしなく続く藪漕ぎ。また新しい熊の糞がいたるところにあった
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進むにつれてブナの巨木が目立つ森となった
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一本尾根でも藪が深く慎重にルートファインディングをしながら進んだ
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三角点に到着
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標石
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上部
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木々の間から和賀岳が見えた
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三角点探訪を終え再び白岩岳までピストン
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白岩岳登山道に無事復帰
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---基準点詳細---
基準点コード:TR35940352601   
点名:大焼 
冠字選点番号:事21 
種別等級:三等三角点   
地形図:角館 
測地系:世界測地系(測地成果2011) 
緯度:39.3602.6354
経度:140.4209.0712  
標高:1054.29m
選点:明治42年00月00日
設置:明治42年00月00日
観測:明治42年00月00日
備考:
---訪点記録---
訪問日:2012.06.27
所在地:秋田県仙北市角館白岩字小屋森国有林1177林班そ小班
自動車到達地点:入角林道登山口
歩道:白岩岳山頂まで登山道あり。以後、道なし
周辺:山林
状態:正常
保護石:3個確認
出発時間:05:46 林道駐車地~二等三角点 志14「白岩」経由
到達時間:10:02 三角点到達
出発時間:10:20 三角点出発
到着時間:13:55 林道駐車地
全行程:489分
備考:
---訪点の記---
白岩岳(白岩薬師)は2009年の登頂の際に三角点の写真を撮り忘れたため再度登頂することにしていた。一応、今回は脚のリハビリも兼ねての山行だったが、藪を漕いで反対側の尾根にある三等三角点も訪問する予定だった。夏瀬温泉側からの登頂も考えたが、この周辺の山域と沢経験が乏しかったので、白岩岳から藪漕ぎで向かうことにした。

まず、登山口へのアプローチ、入角林道とゴマヒド林道は路肩決壊、横断溝が多数あり荒れていたので、車は何度もストップ&ゴーを強いられた。登山口から杉造林地内を登ると2009年の時にはなかった重機用伐採木搬出道路が登山道と付かず離れず新しく切り開かれていた。途中、一カ所登山道と作業道が交差したが、対岸に目印のテープが置かれているのでわかりやすかった。

再び杉造林地を登り続けるとカラマツなども混じった混合林になり、シシ小屋跡からは鬱蒼としたブナ林に変わった。途中、二~三カ所で登山道にブナの木が倒れていて道を塞いでいた。また、私が歩いていると登山道の下、20~30mに熊がいたようで、私の鈴音で一目散に逃げて行った。

また、久しぶりの山行で体力が衰え何度も息が上がって小休憩をしながら進んだが、時間的には全体で2009年時より約一時間半近い時間短縮が縮となっていた。さらにダケカンバの木が混じるようになると道は平坦になったが、斜面をトラバースしながら次第に高度を上げていった。ここは一部で草付きの狭い場所もあり、少なからず足元に気を配ることもあった。また、木々の間から見える眼下の景色や白岩薬師の尾根などを見ながら登った。2009年の時はガスで視界が悪く楽しめなかった部分だ。

さらに登り続けると次第に灌木帯になってきて、すぐに行太沢展望台に到着した。快晴の中、前回は楽しめなかった景色を暫し眺めた。すぐ東側に山頂から連なる長根が、めざす三角点峰まで延びていたが、遥か遠くに感じられた。展望台から少し登ると笹と灌木で眺望の無い白岩岳山頂に到着、分岐から白岩薬師に向かうために尾根を下った。この尾根の笹藪は良いタケノコが生えるようで熊の糞が落ちていた。先ほどの熊だろうか?

そして、白岩薬師に到着。素晴らしい景色が目の前に広がった。背後に白岩岳山頂、羽後朝日岳、手前から吉左衛門長根の険阻な尾根が朝日の中で和賀岳・小杉山に続いていた。南に目をやると薬師岳、中ノ沢岳、遠くに真昼岳、ここ白岩薬師から藪尾根を介して小滝山が見えた。西側は霞がかった仙北平野が垣間見え、北側は木々が邪魔して眺望があまりよくなかった。

三角点は東側のキトノ沢側に傾斜していて、標石の周囲に岩石が多数あったが、保護石と確認できるようなものはなかった。他にコンクリート製の祠と記念登山の石碑などがあり、地形図に記載されている小滝山方面への登山道は藪で確認できなかった。私は一通り写真撮影を済ませ白岩薬師の山頂を後にして再び白岩岳に向かった。正直、この時点でまだ、これから反対の尾根尻の三角点峰まで行くことにまだ少し躊躇していた。

白岩岳山頂に再び辿りつき、適当に降下地点を探したが、笹と灌木の激藪ですぐに見つけられなかった。結局、山頂から少し下った地点から降下開始。藪を漕ぎ始めた。地形図では緩傾斜になっているが、ここは沢の源頭部になっていて、掘割のような沢目を迂回しながら藪を漕ぐと、意外にルートが限られた。

本当に酷い藪尾根だったが、かつてマタギが利用していたのか杣道のようなものが尾根沿いに所々確認できた。少し藪の薄い場所は歩みが進んで助かったが、消えては現れての繰り返しで当てにはならなかった。あまりに不明瞭なために熊の通り道(ケモノミチ)だったのかもしれない。至る所に折られたタケノコや熊の糞が確認できた。

相変わらず笹と灌木の藪で歩みが遅く、目指す三角点峰がなかなか近づいてこなかった。P1127付近ではピークを迂回して尾根を突き進んだが、ここからも長かった。私の計画では白岩岳山頂から三角点峰までの時間を一時間と予想していたが、実際はその倍の二時間を要した。

三角点峰は深いブナの樹林帯で巨木が鬱蒼としていた。三角点に辿り付く寸前、ピンクの目印テープが置かれてあった。まだ、目印は新しく、夏瀬温泉方面、小玉沢方面からの入山者と思われたが、アイヒド沢方面に下りていったようだった。もちろん、そちらからの登山道も確認できず、残雪期の縦走、沢登り、ピークハントや三角点にも興味がないようなので、山菜、キノコ採りの人かと思われた。

三角点は落葉や土に埋もれているものかと思ったが、意外にもしっかり標石の頭が露出していたので、すぐに見つけることができた。保護石は西側と南側に確認でき、北側にもそれらしきものがあったので三個と確認した。東側も探したが保護石と確認できるようなものはなかった。私は三角点の周りを少し整理して休憩をした。ハエの大群でモスキート・ネット越しの視界が黒くなり、私はお腹が減っていたがこの状態なので食が失せてしまった。

帰路は気を気を引き締めて帰ろうと、この長い藪尾根を登り返すために再び歩き始めた。気温も上昇して暑くなっていたが、尾根沿いに吹く心地よい風に何度も救われながら歩いた。また、残りの水が少ないと分かると余計に喉が渇いたが、白岩岳の山頂まで自制して耐え続けながら登り返した。

汗だくになって山頂を目指していると登山者の声が少し離れた所から聞こえてきた。人の声と鈴の音で登山道が近いと感じると私は妙に安堵感に包まれた。ようやく登山道に辿りつき行太沢展望台まで戻ったが、登山者はすでに下山したようだった。私は改めて三角点峰を眺めながら我慢していた水を飲んで帰りの道を歩き始めた。
追記
後日、現地の森林計画図を手に入れると、なんと大相沢林道が国地院の1/25000では行太沢までの記載になっていたが、森林計画図では大焼の北東の尾根手前、エンヤ沢まで記載されていた。行程では約1/3の距離で済むことになるが、延長分の林道が生きていればの話である。
---地名の由来・追記など---
大焼について

(焼)は火山性の場所か焼畑が行われていた場所に多い地名。しかし、ここの大焼は深山に付けられているので不可解だと思った。周辺に大ヤケ長根、ケヤキ沢(槻沢)がある。槻(つき)はケヤキの古名でケヤキが多い沢とは限らない。「つき」は突き(高い・尽きる・切り立つ・盛る)突き出た、切り立った場所の意味で、ちょうどここの地形と合致する。また、ヒド、「山襞(やまひだ)山の凹み」地名も周囲に見られるので険阻で高い大尾根が長く突き出ている場所かと思われる。
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秋田県内に設置された、三角点の探訪記。

主に、明治時代に設置された一等~三等三角点を訪れています。

また 標石を含めた現地の周辺調査、地名や点名の由来なども掲載しています。

秋田県内で、藪の中をゴソゴソとやっている人がいたら、それは私です。

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