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温12 「拳ケ森」 軍沢岳 湯沢市秋ノ宮 秋ノ宮国有林


地形図とルート
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神室山から望む軍沢岳
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国道108号線カモシカ橋から山頂を望む
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国道108号線からバリケードをくぐって入山
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残雪を利用して登った
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対岸の仙秋サンライン(旧108号線)
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所々で残雪が途切れた
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残雪の緩やかな斜面を登った
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稜線へ続く残雪。歩きやすくて助かった
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絶景かな。足取りも軽やか
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急斜面が終わると緩い坂が続いた
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県境の稜線までは長かったなぁ。
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景色の良さに端を歩くと雪尻が割れていた
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宮城県側の景色
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稜線から進路を西へ。いざ山頂!
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山頂は雪に覆われていた。
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山頂・三角点付近に到着。三角点はどこだ!?
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ひとまず休憩。山形県方面の景色
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神室山方面
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禿岳(小鏑山)方面
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栗駒山秣岳
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虎毛山
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吹突山
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雪を掘って三角点を探した。発見!
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標石
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上部
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位置関係
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---基準点詳細---
基準点コード:   
点名:拳ケ森岳 
冠字選点番号:温12 
種別等級:三等三角点   
地形図:秋ノ宮 
測地系:世界測地系(測地成果2011) 
緯度:38.5333.9913
経度:140.3242.6228  
標高:1193.49m
選点:明治42年00月00日
設置:明治42年00月00日
観測:明治42年00月00日
備考:点の記なしのため詳細不明
---訪点記録---
訪問日:2012.04.30 晴れ・曇り
所在地:秋田県湯沢市秋ノ宮 秋ノ宮国有林55林班い小班
自動車到達地点:国道108号線カモシカ橋
歩道:なし 残雪を利用する
周辺:潅木帯
状態:正常 現在、国土地理院では「不明」となっている
保護石:0個確認 積雪のため未確認
出発時間:07:12 カモシカ橋
到達時間:09:13 山頂到達(121分)
発見時間:12:15 積雪のため雪を掘る(182分)
休憩昼食:(39分)
出発時間:12:54 山頂・三角点出発
到着時間:13:49 カモシカ橋(55分)
全行程:397分
備考:
---訪点の記---
ゴールデン・ウィークに残雪を利用して秋ノ宮の秘峰「軍沢岳」に行ってきた。以前から、雪が消え薮の薄いこの時期限定の三角点探訪を計画していた。この山は登山道も無く、山頂は笹と潅木の強烈な薮漕ぎを強いられる可能性があったが、インターネットで検索すると、積雪期のスキーの記録ばかりで、何れも参考にならなかった。私は不安と期待を胸に、秋ノ宮に向かった。

現地に到着すると、私は少し緊張していたのか予定していた駐車場を過ぎてきてしまっていた。とりあえず、カモシカ橋手前の路肩に車を駐車して、身支度を整え車を後にした。

事前の情報では高いフェンスを越えなければいけないはずだったが、誰かが抉じ開けたのだろうか。フェンスの一部が開いていて簡単に通り抜けることができた。道路の法面を伝い尾根に残雪を利用して尾根に飛び乗った。尾根は雪が融けてしまっていたが、それほどの薮では無く、微かに踏み跡があるようだった。少し急坂を登ると、これまた事前情報で得た巨大なネズコの樹があった。ここからはブナもミズナラの木もみんな大きく巨木の森が広がっていた。

私は急坂の中を残雪を利用したりして尾根を登り続けた。突然、大音響とともに隣のP1035尾根の斜面が低層雪崩を起こた。この時ばかりは鷹もヤマガラも静まり、最後に落石の音を谷間に残して消えていった。私は我に返り、気を取り直しまた登り続けた。厚着が原因で汗が止まらなかったため、レインスーツを脱ぎ、水分補給のために小休憩をとった。

休憩も終わり急坂を登り終えると一面雪に覆われたブナ林に出た。少し急だったが広々として気持ちが良い。そして、ここを詰めると眺望の良い尾根の肩にでた。微かに硫黄の匂いが混じる風が強く一気に体感温度も下がった。

視線を尾根沿いに県境まで向けると木も無く尾根は広々としていた。雪を一歩一歩踏みしめ歩く。傾斜も緩く本当に歩きやすい。しかし、よく見ると尾根の縁は雪庇、もしくは馬の背状態になっていて、所々に大きな亀裂が入っていた。私は安全のためにあまり縁には寄らず、樹林帯との境目を歩いた。

県境までの距離が長く感じられたが、歩きやすかったので意外にも距離が縮まる速度が速く感じられた。また、県境が近づくにつれてブナも矮小化してきた。

県境に辿り着いても尾根は広々としていた。ここにきて木々の間からしか見えなかった山頂がついに姿を現した。雪もあるので丸い丘に見えるが、無雪期は笹で覆われていることだろう。

最後の登りを終えて山頂に立った。360度遮るものが無いので圧巻の大パノラマが眼前に広がった。そして、私は感動もそこそこに三角点の標石探しを開始した。

GPSが一度目に指した場所を少し掘ってトレッキング・ポールで底まで突いてみた。感触が無く、今度は測地成果2011の座標で掘ってみたが、こちらも手ごたえがない。少しGPSが落ち着くのを待って三箇所目の穴を掘った。GPSが安定せず、自分が入れるくらいの穴を広く掘ってみたが発見できなかった。
積雪は50cmから100cmほどで、小さなスコップではたいへんな作業になった。何が好きで掘っているのかわからなくなり、心が挫けそうになった。強風の中で冷えた体は体温がどんどん奪われ、指先の感覚が少し鈍くなってきていた。

結局、どうしても標石を発見することができず、最後にダメ元でi-phoneの三角点アプリで探してみることにした。圏外なのでgoogleマップは使えなかったが、座標の点があり、GPSも使えた。難をいえばGPSが不安定で落ち着かず、なかなか位置が定まらなかった。

ようやく落ち着いて点と合致した場所は一度目に掘った穴の場所だった。私はこれが最後と思い少し奥に広げて掘り、再びトレッキング・ポールでその奥を突いてみた。「ガクン!」とこれまでの枝や根とは明らかに違う音と感触が手に伝わってきた。私は手を押し込んでみると、そこは少し広い空洞になっていて、そこには探していた標石があった。私は少し興奮して声を上げ、綺麗にスコップで標石の周りの雪を払った。

三時間も狂ったように雪を掘った挙句に、一番最初に掘った穴が正解だったとは皮肉だったが、無事にこの山の三角点訪問の目標を達成できた。

ちなみに国土地理院のサイトでは2002.11.27の状態が不明となっていた。この時に標石を探せなかったのかわからないが、わかりやすいようにピンクのテープを置いてきた。

私は写真を撮り終えると二番目に掘った大きな穴のなかで昼食をたべることにした。かなりの強風で体温の低下が心配だったが、この穴で休憩できたので本当に助かった。そのために掘った穴と思えば悔しくも無いが…。

少し体力も回復したので、身支度を整え西側ににある最高地点まで行き写真を撮った。午後になり雪がだいぶ柔らかくなっていた。そして、私は雪と格闘した山頂を後にした。

往路の足跡は融けて不明瞭となっていたが、トレッキング・ポールで突いた跡は残っていた。途中、真新しい足跡が2人分あり、登山者と思われたが、途中まで来て戻った形跡があった。さらに下るとその登山者2人に追いつくことができた。
聞けば岩手県から来たそうで、やはり、途中で引き返したそうだ。少し談笑してから先に下ることにした。

段々、下るにつれて国道108号線を通る車の音が大きくなってきた。やはり、人の気配がするということは安心するものである。私は達成感に包まれながらフェンスを潜って車に戻った。
---地名の由来・追記など---
★秋ノ宮

旧雄勝町の秋ノ宮は、かつて中村、役内、川井を、元一村八口内(ヤクナイ)村と称したが、宮城県に通じる県道に沿っているので、秋田県、宮城県両県の頭文字をとって村名とした。そこには交通を盛んにし大いに栄えようという意気が含まれていたという(湯沢雄勝の地名より)
★鬼首(オニコウベ)

オニ(鬼伝説・崖・岩場・尾根・隠れた場所)
クビ(出入り口・頭部・先端)
コウベ(絶壁・崩れた崖地)で岩場に多い尾根の先端を意味するのか?
★拳ケ森

この山の源流の一つに「小伏沢」がある。拳(こぶし)⇔小伏(こぶし)、どちらも当て字と思われ、地形的な由来と思われるが今のところ不明。ちなみに。、高松岳の両隣にある小安岳(大山伏)、山伏岳(小山伏)という。修験者がいた山とされるが定かではない。
★ブシ

小平地(河段丘・谷頭・山麓面・鈍頂の山)に見られる地名。
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秋田県内に設置された、三角点の探訪記。

主に、明治時代に設置された一等~三等三角点を訪れています。

また 標石を含めた現地の周辺調査、地名や点名の由来なども掲載しています。

秋田県内で、藪の中をゴソゴソとやっている人がいたら、それは私です。

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