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則19 「狐狼化」 雄勝郡東成瀬村椿川二郷山国有林


地形図とデータ
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その名のごとくの山容(コオロギの背)
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大谷地歩道入口
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大谷地の湿原を歩く
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折り返し地点から北進、尾根へ
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見事なブナ林
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尾根沿いのブナ林
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山頂三角点に到達
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標石
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上部
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栗駒山と秣岳
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山頂からのパノラマ
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---基準点 詳細---
基準点コード:TR35840452901 
点名:狐狼化 
冠字選点番号:則19
種別等級:三等三角点
地形図:稲庭 
測地系:世界測地系(測地成果2011) 
緯度:39.0113.9520
経度:140.4424.7893 
標高:1015.27m
選点:明治42年05月27日
設置:明治42年06月07日
観測:平成21年09月18日
備考:旧観測:明治42年07月30日
---訪点記録---
訪問日:2010.06.19
所在地:秋田県雄勝郡東成瀬村椿川二郷山国有林1015林班り1小班
自動車到達地点:大谷地歩道入口
歩道:途中まで大谷地歩道あり。以後なし
周辺:山林
状態:正常
保護石:1個確認
出発時間:06:20 林道駐車地
到達時間:07:24 三角点到達
出発時間:07:56 三角点出発
到着時間:08:41 林道駐車地
全行程:141分
備考:
---訪点の記---
国道342号線を県境に向かい南下、桧山台・トクラ地区を過ぎると狐狼化山が見えてきた。狐狼化山の西斜面は切り立った崖になっていて何重にもなった落石防止の柵やシェルターなどがあり荒々しい雰囲気を醸し出していた。栗駒国定公園の石碑がある場所から少し行くと、大谷地歩道入口の標柱があり、計画ではここからアプローとすることにしていた。

入口は二ヶ所あってどちらから入っても一周することができるようになっているようだった。梅雨空のこの日、着いて早々に蚊とハエの大軍が私を出迎えてくれた。いつも虫に鬱陶しいほど好かれてしまうのは私の人徳なのか。

しばらくは湿地帯が続き泥濘で足元悪い。散策程度であれば長靴がいいだろう。迷うことのない一本道だが道が不明瞭な場所もあり天候が悪いときは注意が必要かと思う。湿地帯を過ぎると笹と雑木林に変わった。300m程進むと今度は西に進路が変わる場所に突き当たった。折り返し地点だとおもう。

ここから西進はしないでここから微かに残る踏み跡を頼りに目の前の尾根に取り付いた。幸い道中、目印になるピンク・テープがあって助かったが、序盤はコンパスやGPSでの位置確認が必要だった。少し行くとブナの巨木の林になり癒しの空間となっていたが、ここを過ぎると稜線まで急登の連続となった。

登山道は次第に明瞭になり踏み跡もしっかりしてきた。刈払いもされているようなので定期的に地元の方が来ているのか?梅雨の無風の林内は蒸し暑く急登で汗が滝のように噴出してくる。珍しく途中で休憩してしまう。

最後の急坂を越え稜線に到達すると東側の視界が開け県境の山々が一望できた。大薊山を源にする木賊沢の険しい地形も圧巻で幽谷深山の景を呈していた。尾根は地図記載の地形より痩せていて木賊沢側はスッパリと切れていた。所々、道は西側を巻いていてブナ林となり巨木が林立していた。三角点到達手前からチシマザサが煩くなってきたので薮漕ぎを覚悟したが、以外にも刈り払われていて難なく三角点に到達することができた。

三角点周辺はチシマザサやブナで視界は良くなかった。予想はしていたが、北の又沢で行われている成瀬ダムの建設風景を見たかったが残念だ。ここでもやはり蚊の大群に歓迎された私は休憩できる状況ではなかったので早々に山頂を退散した。もちろん、帰りの急坂で何度か転んだ(狐狼化)のは言うまでもない。

駐車地に戻ってみると山菜採り(タケノコ)の車で凄い事になっていた。まるで浦島太郎のようになった気分で、秋田の街の人口密度より濃いかもしれなかった。

登り終えて、三角点のみならず登山としても十分に面白い山に思えた。大谷地歩道の湿地帯の植物、ブナの巨木、県境の深山幽谷の景色。予定ではダム建設で狐狼化山の北部が原石山として削られるそうだ。この地区の自然や生態系が破壊されてしまうのが非常に残念でならない。
---地名の由来・追記など---
急な坂があり、転びやすいために命名されたものか。雄勝郡村記には「コヲロキ坂」とあり、「コーロ」は石地を指し「ゴーロ」は高路・降路などにも通ずる。

菅江真澄「駒形日記」より
小こおろぎ坂といってたいそう傾斜がひどい。また大こおろぎ坂があってともかく非常に嶮しい山路である。これは「こおろぎ」の背の格好に似た岩山なのでこう呼ぶということである。ここに云う「こおろぎ」とは夏の頃、瓜、蔓苺(いちご)などを与えて籠で飼う、きりはたりと鳴く「はたおり虫」をいうのである。

この虫を他所では「きす」「きりぎりす」などと呼ぶところもある。また、ここの方言で「こおろぎ」をすべて「きりぎりす」というのも古風な言い方である。ここで「はたおり」というのは他所でも「馬追い」などという虫のことである。「こおろぎ坂」というところがあったので、沢水の朽ちた流木に次のような歌を書きつけた。

河鹿鳴くそれにはあらでころころと こおろぎ沢の水の音して
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秋田県内に設置された、三角点の探訪記。

主に、明治時代に設置された一等~三等三角点を訪れています。

また 標石を含めた現地の周辺調査、地名や点名の由来なども掲載しています。

秋田県内で、藪の中をゴソゴソとやっている人がいたら、それは私です。

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