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若15 「柏峠」 岩手県奥州市胆沢区若柳生出川山


地形図とルート
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古道「仙北道」より柏峠を見る
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駐車地
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登山道
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十里峠・石柱
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藩堺塚
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丈の倉・石柱
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丈の倉から焼石岳の眺め
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続く古道を辿る
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引沼道・石柱
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柏峠・石柱
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三角点に到着
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標石
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上部
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隣にある主三角点
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東山(下東山)
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---基準点 詳細---
基準点コード:TR35840564201 
点名:柏峠 
冠字選点番号:若15 
種別等級:三等三角点 
地形図:焼石岳 
測地系:世界測地系(測地成果2011) 
緯度:39.0727.6560 
経度:140.4618.8767 
標高:1018.09m
選点:明治43年05月04日
設置:明治43年06月04日
観測:平成21年09月14日
備考:旧観測:明治43年07月22日
---訪点記録---
訪問日:2010.07.17
所在地:岩手県奥州市胆沢区若柳生出川山国有林104林班い小班
自動車到達地点:豊ケ沢林道終点
歩道:あり 仙北古道
周辺:山林
状態:正常
保護石:4個確認
出発時間:07:07 林道駐車地
到達時間:08:22 三角点到達
出発時間:08:39 三角点出発
到着時間:09:35 林道駐車地
全行程:148分
備考:
---訪点の記---
柏峠はそのむかし秋田藩と仙台藩を結ぶ「仙北道」として交通の要所の一つとなっていた。またこの街道は「栗駒山・栃ケ森山周辺森林生態系保護地域」内にあり開発の手から逃れ当時の姿を残したまま現在に至っている。

秋田県東成瀬村手倉集落から岩手県奥州市胆沢区内下嵐江まで全24kmの峠越えで、柏峠までは豊ケ沢林道車止めから県境沿いに約2.8kmの所にある。県境を越えた岩手県内の三角点だが、その秋田と縁の深い街道にあるこの三角点に今回は訪れてみた。

国道342号線を辿り手倉集落を越え椿川集落の手前の豊ヶ沢林道に入ると、入口には仙北道の案内図がある。しかし、目的地までの行き方がわかり辛く、殆ど役目を果たしていないと思われた。

まず、林道に入るとすぐにY字路となるが右側の豊ヶ沢林道に入山禁止の看板があり戸惑ってしまった。仕方なく左側の狼沢の方に入ってみると運良く散歩中の男性の方がいたので道順を聞いてみた。どうやら狼沢からではなく、やはり豊ヶ沢林道を行くのがいいと言われた。終点まで目印になるテープがあると言われ、それを頼りに車を走らせた。林道は狭く路面は荒れていて不快な段差が多く苛立った。

途中、目印のテープに騙されて支線に入ってしまい、行止りになって引き返す失敗もした。また盛夏で草が道に覆いかぶさり不安になったが、何とか林道終点まで辿り着くことができた。しかし、ここまでなんと40分程かかってしまった。しかも地形図記載のこの周辺の林道は廃道もあり修正が必要と思われた。

車を降り身支度していると勢い良く走ってくる車がやってきた。入山を規制する監視の人達かと思って身構えたが、岩手ナンバーなのを確認して緊張がとけた。聞けば仙北道の刈払いを泊りがけでするそうで、秋田側から登り岩手側に下っていくそうだ。早々に挨拶を済ませ、まず私が先に行くことになった。

いにしえの道は以外にも歩きやすく快適に歩けた。十里峠の手前にロープがある急坂があるが、思うほど急でもなく石柱の写真を撮る。ブナに囲まれた道を進むと藩境の石柱があり、すぐに小沢の渡渉地点に出た。ここからは窪地を歩くことが多く、また湿地で泥濘が多く歩き辛かった。窪地の坂を登りきると丈ノ倉に着いた。ここからの眺望が素晴らしく焼石岳方向が見渡せた。眼下には岩ノ目沢があり、柴沢山、獅子ヶ鼻岳、笹森山など鬱蒼とした森が広がっていた。ここから柏峠がずいぶん遠く感じられ、古道は県境上をたどって続いていた。

相変わらず明瞭な道は続き引沼道に辿り着く。ここまでノンストップで歩いてきたので小休止した。ここからは少し笹が道に被さってきたが無事に峠に到着した。古道から三角点まで薮漕ぎを覚悟していたが、しっかり刈り払われ広場のようになっていた。ここで野営した人がいたようで焚き火の跡が見られた。また本点の隣に営林署の主三角点があった。草木がもっと低ければ南側の眺望が望めたようであるが、それでも先月登った下東山、遠くに栗駒、秣岳などが少し望めた。

私は写真撮影と十分な休息をしてこの地を後にした。岩手の刈払いの方達がなかなか来なかったので少し心配したが、途中で休憩していたようである。その中のリーダーと思われる古老にいろいろなお話を聞いた。先祖代々この仙北道に関わりがあるらしく、この古老は毎年この時期に刈払いを欠かさずやっているそうだ。

今や峠越えをする人も殆どいなく廃道となってもおかしくない道は、このような人達の力によって支えられ現在に残っているのである。私はできる限りの感謝の言葉を伝え別れた。丈ノ倉まで戻ると焼石岳に雲がかかり始めたのが少し気になったが、無風状態の山は暑さがさらに増し、早々に山を降りた。(その日の夕方から天候が変わり雷を伴う激しい雨に見舞われ、刈払いの方達の安否が気になった。)
---地名の由来・追記など---
地形用語で「カシ」は傾斜地「ハ」は端で傾斜地の端の峠となる。
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秋田県内に設置された、三角点の探訪記。

主に、明治時代に設置された一等~三等三角点を訪れています。

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秋田県内で、藪の中をゴソゴソとやっている人がいたら、それは私です。

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